isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
切に望もう
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今週のおひつじ座は、いつの間にか失っていた初々しさを取り戻していこうとするような星回り。
『空は太初の青さ妻より林檎うく』(中村草田男)という句のごとし。
戦争で何もかも失ってしまった日本の空は、すべての始まりの色を湛えており、そんな空をバックに林檎を手渡してきた妻は、さながら作者にとってアダムにとってイブ、ないしイエスにとっての聖母マリアのような存在として、可憐な微笑と共にあったのではないでしょうか。
あなたもまた、初めて誰かに恋した時のなんともいえない気持ちや煩悶を思い出しつつ過ごしてみるといいでしょう。
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息を吹き込んでいく
今週のおうし座は、これから打ち出していくべき自分自身のイメージや取り組んでいくべきモチーフを掘り下げていくような星回り。
『風の谷のナウシカ』の主人公ナウシカは、じつは作者の宮崎駿のオリジナルではなく、名前自体もギリシャの叙事詩『オデュッセイア』に登場する王女に由来するのだそうです。
映画の冒頭シーンに登場する千年の記憶と伝説とが織り込まれた「歌のつづれ織」などはまさに物語りする吟遊詩人を介して語り継がれてきたわけで、ここには『風の谷のナウシカ』という作品のエッセンスが詰まっているのだとも言えます。
あなたもまた、普段ならここまで手を伸ばしたり、掘り下げたりしないであろう領域やレベルまで思い付きやアイデアをしっかり深めていくべし。
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illustration by ニシイズミユカ
修行として生きる
今週のふたご座は、剣山の上で宙返りするような真似を涼しい顔でやり遂げていこうとするような星回り。
『み仏を納めし掛を乞ひにけり』(山口燕青)という句のごとし。
作者は仏師であり、掲句の「み仏」というのもみずから鑿(のみ)をふるって彫り上げた仏像のこと。それをどこかの寺院なり個人なりに納品したものの、まだ売掛金が残っていたのでしょう。そのお金を回収するべく、みずから直談判に行ったというのです。
あなたもまた、そんなヒリヒリするような駆け引きにおのずと臨んでいくべし。
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幸福は口腹にあり
今週のかに座は、口腹の愉しみやよろこびの効験にどっぷりと浸かっていこうとするような星回り。
大正から昭和初期にかけて耽美派の詩人として活躍した木下杢太郎が若い頃に書いた詩編に、『該里酒(せりいしゅ)』という作品があります。
発表されたのは『遠野物語』が刊行されたのと同じ1910年ですから、いま読んでもずいぶん洒落た味わいのある作品ですが、一方でシェリー酒自体は町のスーパーなどでも簡単に手に入るようになって、珍しくもなんともなくなってしまいました。それでも、この詩を最後の部分まで読めば、若き詩人の陶酔っぷりが熱っぽく伝染してくるはず。
あなたもまた、人生いかに生くべきかという問題を、倫理の観点からではなく、口腹の観点から追求してみるといいでしょう。
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問われている存在として
今週のしし座は、自身の原動力となるような浮かばれない情念をくみ取っていくような星回り。
『木がらしや地びたに暮るる辻諷ひ』(小林一茶)という句のごとし。
おそらく、自身もそれで身を立てていた芸能の本質というものが、もともとは賤民や被征服民の怒りや悲しみにあるということを、作者はよく分かっていたのだと思いますし、彼自身のはらわたの底にも払底しきれぬ怒りや涙、押しひしがれた屈辱がまだまだ渦巻いており、それが俳諧活動の原動力にもなっていたのではないでしょうか。
あなたもまた、自分がいま何に悲しみ、何に怒るべきなのか、いま一度胸に問うていくことになるでしょう。
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あえていったん混沌の方へ
今週のおとめ座は、新たなものを生み出すために必要な手続きを秘かに踏んでいこうとするような星回り。
タロットに関する本も書いているアメリカのフェミニストで著述家のバーバラ・ウォーカーは、古い時代には男性も女性のように子どもを生みたいと考えてさまざまな試みをしていたと述べています。
男性はいったん「欠けたる者」となることで初めて本来人間には制御不能な大宇宙の要素がとりこまれ、結果的に「新たなものを生み出す力=創造性」を宿すことができるとされていたのであって、そうした“伝統”はさまざまな習俗や儀式に影響を与えつつ、今日まで秘かに伝わってきているのではないでしょうか。
あなたもまた、そうした伝統を取りこんでみるといいでしょう。
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波で自己を洗う
今週のてんびん座は、移りゆく時代の一コマを身をもって切り取っていこうとするような星回り。
『流れ行く大根の葉の早さかな』(高浜虚子)という句のごとし。
川はやがて海に注がれ、洋上で水蒸気となり、雲となり、雨となり、また川の水の流れとなる。そんな終わりなき水の循環は、人の世の栄枯盛衰やその巡りに太古の昔からしずかに寄り添ってきた大いなる自然のリズムでもあり、それは時に個人のレベルにおいても人生の唐突な変化を告げる“のろし”となり得るのではないでしょうか。
あなたもまた、風雲急を告げるような気配や合図を察知してしかと受け止めていきたいところです。
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自己の情報化に対する拒否
今週のさそり座は「人間は情報化できる」という現代の神話に自分なりの「否」を叩きつけていくような星回り。
思想家の高橋巖と舞踏家の笠井叡は『戦略としての人智学』という本にまとめられた対談の中で、現代では社会や現実というのものが一人ひとりの人間の意志をあまりに超えたところで動くようになってしまったことについて、「人間は(コンピューターで処理可能な)情報化できるのか?」という問題に置き換えて論じていました。
「個体」がふたたび歴史に対して受動的ではなく能動的に関わろうとするならば、それはコンピューターを通してではなく、「意識の由来」や「思考の本性」からやり直さなければダメなんだということを話しているのです。
あなたもまた、個体主義のやり直しが自分の中に生きているか、ということを改めて問われていくことになるでしょう。
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見たことのない景色を求めて
今週のいて座は、あらん限りの想像力を働かせて見たことのない景色へと突きぬけていこうとするような星回り。
『ひとりねむり冬にちかづく夜空かな』(田中裕明)という句のごとし。
冬の夜空は他の季節のそれと比べても、ひときわあの世的であり、どこか別世界の出来事を眺めているような気分にさせてくれるが、作者が体験した「夜空」もまた、まるで夢のなかでしか見られないような異様に鮮やかな景色だったのかも知れない。
あなたもまた、新たな夜空、新たな星座を見つけてやろうくらいのつもりで過ごしてみるといいだろう。
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滅亡をおもう
今週のやぎ座は、「自分たちは滅亡するかも知れない」という危機意識を改めてグッと深めていくような星回り。
作家の武田泰淳は、日本が戦争に負けて数日たった頃、周りがロシア人や中国人ばかりの上海のフランス租界にドイツ系ユダヤ人の女性と同棲していた友人宅を訪ねた先での体験について、書き記しています。
日本という国レベルはもちろん、人類レベルの危機もまたこれ以上無視できないレベルで増大している昨今、私たちに必要なのは、そうした歴史的な、大なる眼で見たときの「自分たちは滅亡するかも知れない」という意識の深さや鋭さなのかも知れません。
あなたもまた、武田が60年以上前に提起したような問題意識を、自分事としてしかと受け止め直してみるといいでしょう。
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誰と対せど何に向かえど
今週のみずがめ座は、自分を卑下し無力化する声や極端な考えへの誘惑を看破していこうとするような星回り。
『冬の日や前にふさがる己が影』(村上鬼城)という句のごとし。
ただでさえ、冬というのはなんだか肌寒いし、みんな楽しそうだし、無情にも暮れは近づいてくるしで、こんなにさみしかったり苦しかったりするのは自分だけなんじゃないかとか、切羽詰まった気持ちがじりじりと増してくる時候です。作者もまたそんな心持ちで道を歩いていたとき、ふと自分の影法師が自分の前に立って道をふさいできているような気がしたのでしょう。
あなたもまた、避けては通ることのできないような「己が影」との対決を少なからず余儀なくされていくでしょう。
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滑稽さを突きぬけて
今週のうお座は、あり得たかもしれないパラレルワールドをつぶさに観察し、内省していこうとするような星回り。
2024年10月に2019年の映画『ジョーカー』の続編が公開され、すでに多くの賛否両論が巻き起こっていますが、ここで改めて前作を振り返ってみると、主人公のアーサーはすべてを失っていくことによって逆説的にヒーローになっていったという点で、既存のヒーローとは対極的な存在でした。
ジョーカーとなったアーサーは、彼を笑いものにしたテレビの大物司会者を生放送中に殺してメッセージを発し、それが特権階級の金持ちに対する怨嗟や行き場のない情動をためこんでいた市民の一部(持たざる人びと)に熱狂的に支持されたことで、はからずもカリスマとなります。
あなたもまた、自身の抱える悲劇性と喜劇性とがいかに生じ、どこに起源をもつものなのか、改めて振り返ってみるといいでしょう。
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