リーグ・アン第10節が3日に行われ、トゥールーズとスタッド・ランスが対戦した。
伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ランスは、ここまで4勝2分3敗という成績を収めリーグ・アンで7位につけている。“両翼”を形成する2人の日本代表戦士は、いずれも全試合に出場。伊東が2ゴール3アシスト、中村が5ゴール1アシストと好調を維持している。3試合ぶりの白星を目指す今節は15位トゥールーズのホームに乗り込んでの一戦。伊東と中村は揃ってスタメンに名を連ねた。
連敗中のスタッド・ランスは攻撃面でなかなか良い形を作れない中、18分に相手のミスから決定機。最終ラインのビルドアップを引っ掛け、ウマル・ディアキテがボックス内からシュートを放つもDFがブロック。直後にはCKの流れからセルヒオ・アキエメがボレーシュートを放ったが、GKの好セーブに阻まれた。左ウイング(WG)に入った中村は中盤での組み立てに積極的に関わり、逆サイドの伊東も何度か良い形でボールを引き出し、チャンスの創出を試みる。
33分には伊東が右サイドからカットインしてボックス手前中央へ侵入。最後は左足でシュートを放ったが、うまく力が入らずGKにキャッチされた。その後はスタッド・ランスのプレスがうまくはまらず、トゥールーズが中盤のスペースを活用しながらゴール前に迫るシーンを作る。45+1分には右サイドからの鋭いクロスにザカリア・アブカウが頭で合わせたが、枠を捉えたシュートはGKイェヴァン・ディウフが片手で弾き出した。
後半の序盤は拮抗した展開に。互いにゴール前に迫るシーンこそ作るものの、最終局面でのプレー精度を欠き、決定機を作り出すまでには至らない。67分、トゥールーズはスルーパスから相手DFランの背後へ抜け出したアブカウが滑り込みながらシュートを放ったが、GKディフフが右手一本で弾き出す。一方のスタッド・ランスは75分、伊東と中村の連携でボックス内を崩しにかかり、ゴール前のこぼれ球にディアキテが反応したが、シュートはDFに阻まれた。
81分にはスタッド・ランスに決定機。敵陣内でセカンドボールを回収し、右サイドに開いた伊東が右足で鋭いクロスを供給する。ゴール前でフリーとなっていた中村が頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。ピンチを凌いだトゥールーズは84分、ボックス内左に抜け出したアブカウが飛び出してきたGKディウフの頭上を超すループシュートを沈め、土壇場で先制に成功した。
試合はこのまま終了し、スタッド・ランスはリーグ戦3連敗を喫した。次節は10日に行われ、トゥールーズはレンヌと、スタッド・ランスはル・アーヴルといずれもアウェイで対戦する。
【スコア】
トゥールーズ 1−0 スタッド・ランス
【得点者】
1−0 84分 ザカリア・アブカウ(トゥールーズ)