MA55IVE THE RAMPAGE インタビュー「”THE RAMPAGEの派生グループ”という枠にとらわれない活動をしていければ」

0

2024年11月04日 13:00  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

写真

 THE RAMPAGEのメンバー16人それぞれの個性を引き出して書籍化し、12ヵ月連続で刊行する大型企画「GL-16〜THE RAMPAGE BOOKS〜」(幻冬舎 × LDH JAPAN)。その第5弾として、派生ユニット・MA55IVE THE RAMPAGE(以下、MA55IVE)の書籍『MA55IVE』が11月7日に刊行される。


参考:「男性のカラダは綺麗で美しいもの」 THE RAMPAGE 武知海青が明かす、弾丸のように研ぎ澄まされたボディメイクの秘訣


 MA55IVEは、LIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀の5人で結成されたヒップホップグループ。同グループ初のスペシャルブックでは、圧巻のビジュアルページやメンバーインタビューに加え、新作アルバム『M5V』のレコーディングや初のライブツアーなどを徹底取材した。そんなMA55IVEの魅力がふんだんに詰まった一冊について、メンバー5人にインタビューをした。(聞き手:斉藤碧)


メンバーそれぞれが自分なりの攻め方を見つけた


ーー書籍が完成した手応えを教えてください。


LIKIYA:ちゃんと本という形になったなという感じがしました。そんなにかしこまらず、僕らの空気感がぎゅっと詰まっています。僕ららしい1冊に仕上がったと思います。


ーー書籍内の企画について、メンバー内で話し合ったこともありましたか?


LIKIYA:企画内容はちょっと話し合ったかな。飲みながらの座談会などは、山彰がアイデアを出してくれました。


山本:それを実現しましたね。


ーーMA55IVEらしさが一番出ると思ったから?


山本:そうです。僕らよくご飯に行くんです。勝手に打ち上げをセッティングして、参加者を募るというのが普通になっていて(笑)。そこで喋っている時が一番素が出るので、それはやったほうがいいかなと思いました。


ーー他の皆さんの書籍への思いも教えてください。特に注目してほしいポイントはありますか?


鈴木:こうして本を出させていただいて、改めて自分たちはこうだったんだと思うことがたくさんありました。自分たちが今思っていることだけでなく、HIROさんやP-CHOさんといった方のMA55IVEへの思いを知ることもできました。読者の皆さんだけでなく、自分たち自身も素直に楽しめる本になっています。堅く語っているエピソードもありますが、素のゆるいところが出ている部分もかなり載っています。そういうギャップも喜んでいただけるかなと思います。


浦川:この本は広い層に刺さる本になっていると思っていて。自分たちのことを知っていただいている方も、この本で新たな発見があるはずです。逆に初めて見る方にとっても、グループの結成からのヒストリーと軌跡が詰まっています。それにHIROさんのコメントまで載っていて。すごく思い入れのある一作となりました。


 最初のページはかっこよく仕上がっていますが、最後にいくにつれてどんどんそのギャップがめくれていきます。そういう二面性のある本になっていますね。特に推しポイントは、100問100答のクエスチョンのコーナーです。読んでいて笑えるような箇所も多いので、ぜひしっかり熟読していただきたいです。


神谷:100問100答はなかなか見れない貴重な内容ですね。真剣に答えつつも、MA55IVEらしくふざけているところもあります。山彰が昂秀と喧嘩した話もあるそうで(笑)。自分としても読むのが楽しみです。


ーーTVなどで見る翔平さんはファニーな印象が強いので、ソロインタビューで真面目に語っている姿に驚く方もいそうですね。


浦川:(カッコよくキメた自分のソロ写真を見せながら)これがMA55IVEモードです!


一同:あはははは!


浦川:私はMA55IVE、EXILE B HAPPY、THE RAMPAGEの時で、意識してスイッチングしているんです。メンバーから「今日はアクセサリーをジャラジャラつけてかっこつけるじゃん」みたいに言われるけど、それはMA55IVEモードに入ってるんです(笑)。


ーー山彰さんは THE RAMPAGEとMA55IVEの両立について、どう考えていますか?


山本:HIROさんもインタビューで、「THE RAMPAGEのプロジェクトというより、アーティストとして本気で活動していきたいなら、もっと世界観を突き詰めた方がいい」と言ってくださっていますし、僕らも今後は”THE RAMPAGEの派生グループ”という枠にとらわれない活動をしていければと思っています。第一にTHE RAMPAGEに還元をするつもりではあるんですが、別々に活動できる場所があって、その時々で違った攻め方をしていく。そういう考え方のほうがやりやすいかなと、今年1年の活動を通して気づきました。その上で、メンバーそれぞれが自分なりの攻め方を見つけた1年でもあったんじゃないかなと思います。


■いろんなコラボをさせていただきながら、自分たちの音楽を作っていければ


ーー今年8月には1stアルバム『M5V』をリリースし、初のツアー「『MA55IVE THE RAMPAGE 1st LIVE TOUR 2024 "M5V"』」を5人で作り上げました。ステージではどんなことを実感しましたか。


浦川:新作アルバムの内容を届けつつ、初のツアーなのでMA55IVEのこれまでの軌跡を感じてもらいたいと思いました。東京公演では(川村)壱馬さんやRIKUさんなど、THE RAMPAGEの面々も来てくれて。MA55IVEのファンの人だけでなく、初めて来た人も楽しんでいただけるライブを作り上げたと思います。一人ひとりの楽曲やDJがあったりして、それぞれのパーソナルな部分も詰め込むことができました。


ーー昂秀さんが主演した映画『ただ、あなたを理解したい』の主題歌『ガーベラ』も披露されましたが、この曲はどんな想いで届けたのでしょうか。


鈴木:『ガーベラ』は自分が作曲と編曲で携わった曲だったので、すごく不思議な感覚でしたね。まさかライブでやれるとは想像できていなかったので。曲調に関しても、ふんわりとした明るいスパイスが加わった楽曲は、MA55IVEとしては初めてでしたし、実際に流れの中で通してやってみたら、お客さんからの反響が大きくて。すごく喜んでいただけて、嬉しかったですね。歌いながら、自分が出演した映画のことや、楽曲を作った時期のことを思い出したりして。ひとりで勝手にエモくなっているところもありました(笑)。


ーーMA55IVEはセルフプロデュースを大事にしてきたグループだと思いますが、アルバム制作からプロデューサーが入ってきたことによって、どのように視野が広がりましたか。


神谷:僕らはアルバム以前にもコンスタントに楽曲を作ってきて、その中で自分たちのやり方を確立してきましたし、自分たちの色も何となくわかってきていて。そういう段階でのアルバム制作だったので、制作環境が変わることには、正直とまどいもありました。でも、やってみたら「やっぱりいいな」というのが一番大きかったですね。


LIKIYA:DJ DARUMAさんやChaki Zuluさんにプロデュースをお願いできたのが良かったよね!


神谷:第一線で活躍している方々から、自分たちにはない技術や考え方をお借りすることができたので、学びが多かったです。始動したのは結構前ですけど、歌唱スキルに関して言えば、まだまだ自分たちは新人ですからね(原型となるラップチームがホールツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 “GO ON THE RAMPAGE”』で始動、2020年にMA55IVEが誕生)。周りにはすごい先輩も多いので、今後もいろんなコラボをさせていただきながら、自分たちの音楽を作っていければいいなと思います。


ーーコラボはフットワークの軽いMA55IVEならではのアプローチかなと。


浦川:そうですね。僕ら、客演をずっとやりたいなと思っているんです。1stツアーで披露したBALLISTIK BOYZとの『SURVIVE』をはじめ、今は会社内でのコラボがすごく多いんですが、今後はどんどん視野を広げてラッパーやシンガーの方とのコラボを増やしていきたいです。いろんな形でいい音楽を届けることで、ファンの方に楽しんでいただきたい。そうすることでMA55IVEは幅が広がっていくと思います。


ーーでは最後に、スペシャルブックを手に取る方に向けてのメッセージ、そして今後のMA55IVEの展望について教えてください。


LIKIYA:この本では、僕らのグループ特有の空気感がすごく伝わると思います。すでに知っている方でも、より素が出ている部分もあったりして、僕らをより好きになってくれる1冊になっていると思います。ぜひチェックしてほしいです。


 メンバーも言っているように、今後はもっと活動の幅を広げていきたいですね。まだTHE RAMPAGEでは見ていない場所に、MA55IVEだからこそ行ける場所に、どんどん足を運んでいきたい。もちろん海外も視野に入れて、本当にどこでも挑戦していく気持ちでやっていきたいと思います。


(取材=斉藤碧)



    ニュース設定