ブラウブリッツ秋田は5日、DF蜂須賀孝治が2024シーズン限りで現役引退することを発表した。
1990年7月20日生まれで現在34歳の蜂須賀は桐生第一高校や仙台大学を経て、2012年にベガルタ仙台でプロデビューを飾った。2013年の正式加入後11シーズンを過ごした同クラブでは公式戦通算279試合に出場し、10ゴール36アシストをマーク。2019年には副キャプテン、2021年にはキャプテンを務めるなど長きに渡って主力として活躍した。
今シーズン開幕前にはブラウブリッツ秋田へ完全移籍加入。左右のサイドバック(SB)を主戦場にここまで2024明治安田J2リーグで21試合、JリーグYBCルヴァンカップで3試合、天皇杯で1試合に出場している。
スパイクを脱ぐこととなった蜂須賀は、秋田のクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表した。
「ブラウブリッツ秋田のファン・サポーターの皆様、そして今まで蜂須賀孝治を応援してくださった皆様へ。この度、今シーズン限りでプロサッカー選手としてのキャリアを終える決断をいたしました。思い返せば怪我も多く、なにも大きなものは残せなかったプロキャリアでしたが、努力の先には必ず成長が待っていることを実感しながら過ごすことができた日々が今の自分を作り上げてくれたと思っています」
「何度怪我をしても、また成長した姿でユアスタのピッチに立つ!と何度も僕の顔を上げてくれたベガルタ仙台サポーターの皆さん。どんなに苦しい時間も皆さんと共に戦えたからこんなにも長い時間サッカー選手を続けられたと思っています。皆さんと戦った日々は人生の宝物です。僕をサッカー選手にしてくれたベガルタ仙台、そしてプロ一年目から見守ってくださったベガルタ仙台サポーターの皆さんにこの場を借りて心からの感謝を伝えたいです」
「昨年、サッカー人生のすべてをかけてきた、ベガルタ仙台を契約満了になった時は、その先にこんなにも充実した幸せな一年が待っているなんて想像することもできませんでした。そんな日々を与えてくれたブラウブリッツ秋田に心から感謝をしています。ブラウブリッツ秋田がもっともっと上のステージへ行くために、来シーズンもピッチの上で力になりたいという気持ちもあり、様々なことを天秤にかけて悩んできました」
「今シーズンの自分は、チームの目標であったプレーオフに進出するために必要な活躍ができず、少しずつ自分が思い描くプレーの理想と現実に誤差を感じるようになってきました。そんな中で、たったの一年ではありましたが、秋田一体となって共にクラブの歴史に新しいページを刻んだサポーターやクラブに関わる全ての皆さま、少しの後悔もないほど力を絞り出してくれて成長させてくれた謙さんと心強いスタッフのみなさん、そして心から誇りに思える最高のチームメイト、このシーズンにこの輪の中でサッカー選手としてのキャリアを締めくくりたいと思いました」
「11月10日ソユースタジアムでの2024シーズンの最終節。今シーズンのブラウブリッツ秋田にふさわしい試合になるように、最後の最後まで成長を諦めず、ブラウブリッツ秋田のサッカーを体現できるよう仲間たちと共に走り抜きたいと思います。ぜひみなさんも最後まで共に戦ってください!」