フィギュアスケート女子で、グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯の銀メダルに輝いた樋口新葉(23=ノエビア)が5日、開催地から帰国した。一番乗りで出場を決めたGPファイナル(12月、フランス・グルノーブル)を“練習試合”とする構えを見せた。
第1戦スケートアメリカでGPシリーズ初優勝。今大会も表彰台入りを果たし、上位6人によるファイナル進出を女子の世界最速で決めた。ただ「全日本で絶対に結果を残したい。そこに向けて、いい意味で練習試合にしたい」。シーズン開始当初から本命としてきた全日本選手権(12月19〜22日、大阪)に向けた前哨戦と位置づけた。
決戦に向けては「もちろん結果は残したい」と重要視するが「練習してきたことを、そのまま出せるような試合にできれば、全日本につながる」と見据えた。
休養から復帰して2季目で、ファイナルは7年ぶりとなる。「メンタル面がすごく今年は安定している。去年からモチベーションも全然違うし、いつも自分に集中できるような気持ちがつくれている」と成長を実感。「前回、ファイナルに行った時は『絶対ファイナル行かなきゃ』みたいな気持ちで行っていたんですけど、今回は行けたら行けたでっていう感じ」と心のゆとりも示した。
今大会はショートプログラム(SP)が66・98点で3位発進も、フリーでトップの139・10点をマーク。合計206・08点で「課題がある中で200点を超えられたことが、すごく自信につながった」という。「ファイナルは頭にはあったけど、あまり考えずに自分の演技ができたので、それが一番結果につながった」との喜びが、さらなる進化の基盤となる。【飯岡大暉】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。