横浜流星(28)の主演映画「正体」(藤井道人監督、29日公開)完成披露舞台あいさつが5日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。題名にちなみ、共演陣には撮影で知った横浜の正体は? と質問が出た。
横浜は劇中で、日本中を震撼(しんかん)させた殺人事件の容疑者として死刑判決を受け、逃走を続ける“5つの顔を持つ逃亡犯”鏑木慶一を演じた。鏑木の無実を信じる安藤沙耶香を演じた吉岡里帆(31)は、フリップに「生身」と書いた。「アクションシーン、たくさん出てくるんですけど、ご自身でされ、防御しない。危険を顧みない…全てを映画にささげるという感じ全部、生身なんだと…。心も、むき出しなのが印象的」と横浜を評した。
鏑木を犯人ではないかと疑う野々村和也役のSixTONES森本慎太郎(27)は「おしゃべり」と書いた。「クランクイン前に、ご飯に行った。監督とプロデューサーさんらと、いたけれど『うん』としか…役としては距離があった」と横浜が最初は、あまり会話してくれなかったと振り返った。それは役作りの上でのことで、後に「でも、終わったら目を見て、しゃべってくれた。優しい人。嫌われたら、どうしようと思った」と笑みを浮かべた。
鏑木に恋心を抱く酒井舞役の山田杏奈(23)は「仕事人」と書いた。「常に真剣に考えている印象が強い。(監督の)藤井さんとも真剣に話している。アクションが終わるのが何て早い…何て仕事人なんだろうと思った次第です」と語った。
鏑木を追う刑事・又貫征吾役の山田孝之(41)は「水」と書き、所属事務所の後輩・横浜に「流星…その心は?」と問いかけた。舞台裏で共演陣がフリップに書いているのを見て「皆さん、何を書いたを聞いて、大喜利になり…書くことがない。人間は水でできている、と」と笑った。
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藤井道人監督(38)は「侍」と書いた。「10代から見ていますけど、侍みたい…ちょっとは休みなさいよ、と思うけれどストイック」と評した。
横浜は、共演陣の自分への評価に「やめてください…汗が止まらない」と恐縮した。「そんな、自分なんて…申し訳ない。皆さんが言ってくださるのはありがたい」と感謝した。
◆「正体」 日本中を震撼(しんかん)させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木(横浜流星)。沙耶香(吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれ全く違う姿をしていたー4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは−。顔を変えながら日本を縦断する鏑木の真の目的とは。
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