資生堂の企業文化誌「花椿」が、アートブックスタイルに誌面を一新する。リニューアル後の新生「花椿」(No.832)は、11月28日から資生堂関連施設をはじめ、旗艦店やライフスタイル提案型の書店、ライフスタイルショップ、美術館、ギャラリーなど約50ヶ所で、2万5000部を無料配布。なお、年4回刊行していたが、今後は年1回ペースとし、次号も2025年秋頃の発行を予定している。
企業文化誌「花椿」は、1937年に創刊し、その前身である「資生堂月報」(1924年創刊)を含むと約100年にわたって刊行を続けてきた。また、2016年にウェブ版を導入、2020年に中国語版の発行なども実施している。
今回の一新は、アートブックスタイルへと一歩進化を図ることで、「花椿」が大切に後世に伝えていきたい「美」の表現を究めるとともに拡張を試み、新旧の読者にとって美しく豊かな時間を約束する冊子であり続けたいという思いから企画。クリエイティブ・ディレクターには、世界のファッションやカルチャーシーンで活躍するフランス出身のクラリス・ドゥモリ(Clarisse Demory)を起用した。
最新号は、「ケア(care)」をテーマに、写真や詩などのオリジナルコンテンツを用意。完全日英バイリンガル版として、多様でタイムレスな美の表現に挑戦したという。
◾️「花椿」(No.832)A4変形、80ページ (日英バイリンガル)発行部数:2万5000部 (無料配布)発行日:2024年11月28日(木)配布先:資生堂関連施設および旗艦店、ライフスタイル提案型の書店、ライフスタイルショップ、美術館、ギャラリーなど約50ヶ所 主なコンテンツ:・気配と存在 写真 / ヴィヴィアン・サッセン・ケアなしには社会は存在しない シンチア・フルーリー 文 / 関口涼子・ハウス フォア アート 写真 / 松本直也 スタイリング / 清水奈緒美 モデル / 甲田益也子・「花椿」アーカイブ 美のかたち・彼女の旅 サラ= リン・トラン・ジーゲルバウムの歩んできた道・写真 / オスマ・ハヴィラティ 文 / マリア・ディミトロワ・詩 色が痛い 多和田葉子・ミラー・ミラー 文 / 横山いくこ・その先にひろがる、世界 写真 / 細倉真弓 文 / コウ ノリ・粋人 写真 / 題府基之・La Cupola あるべき姿に還す、手入れという行為 文 / 小川知子・Terra Firma 写真 / 当山礼子 スタイリング / 山口翔太郎