作間龍斗、自身の才能は“順応性の高さ”「今の仕事は向いている」【インタビュー】

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2024年11月08日 08:10  エンタメOVO

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作間龍斗【ヘアメーク:服部幸雄(メーキャップルームプラス)、スタイリスト:小林洋治郎】(C)エンタメOVO 

 作間龍斗が主演するニッポン放送開局70周年記念公演「138億年未満」が11月23日から上演される。本作は若者の希望と挫折…青春の残酷なリアルを描く、福原充則氏による青春群像劇。高校卒業後、裏付けのない自信があり東京でも通用するはずだ…と希望を抱き上京したものの、現実とのギャップに押しつぶされていく主人公・小渕勲を作間が演じ、小渕の通う高校の同級生でダンサーになることを夢見るヒロイン・韮沢カスミを桜井日奈子が演じる。

 本作が舞台初単独主演となる作間に、作品への意気込みや高校時代の思い出、自分自身の「才能」について思うことを聞いた。




本作への出演が決まったときの心境や意気込みを教えてください。

 これまで所属事務所が主催する舞台をやってきましたが、外部の舞台作品への出演は初めてですし、座長という大役に最初は不安な気持ちもありました。映像のお仕事で共演した先輩方が「舞台は勉強になる」「舞台で鍛えられた」とおっしゃるので、舞台に挑戦してみたい気持ちはすごくあって。キャストの皆さんも頼れる方々ですし、作品も面白いので、うまくお客さんに届けたいなという楽しみな気持ちもあります。

今回の舞台に向けて取り組んでいることはありますか。

 事務所の先輩や過去に共演してお世話になった先輩方の舞台を見に行って、それぞれの作品の雰囲気や空気感を体に入れる作業をしています。今年は舞台「未来少年コナン」などの作品を見に行かせていただきました。先輩方の作品を見に行くと、いろいろなお話を聞ける機会もあるので、とても勉強になります。

−台本を読んで、作品の印象をどのように感じましたか。

 青春時代の渦中にいる登場人物たちの姿がリアルに描かれているなと思いました。物語の中で過去と現在を行き来するのですが、過去の自分を振り返ると見え方が変わったり、将来のことを考えると不安なこともあったり。それがとても分かりやすい構成で描かれているので、どの世代の方が見ても自分のことのように感じられる作品になっていると思いましたし、僕自身も過ぎ去っていく日々の時間を大切にしなくてはいけないなと考えながら読みました。

−演じられる小渕勲というキャラクターについて教えてください。

 好きなことに熱中して、しっかりと夢を掲げて周りを巻き込む力を持っている少年です。僕自身は「これが僕の夢だぜ!」「皆、やろうぜ!」という熱い雰囲気は持っていないので、彼が持つ熱みたいなものに、どのように近づけていくのかが課題だと思います。何かを成し遂げなければとか、これをやれば周りを巻き込めるとか、内に秘めているものは自分と似ているので、そこを拡張していくところから役作りをしていこうと思っています。




ヒロイン役の桜井日奈子さんの印象はいかがですか。

 桜井さんはテレビや映画で見ていた方なので、最初は不思議な感覚でした。実際にお会いするとフレンドリーでお姉さんのような雰囲気で、きっといろいろと面倒を見てくださるのかなと感じています。今回はお芝居のせりふで岡山弁を使うのですが、桜井さんは岡山のご出身なので、ネイティブの桜井さんに教えていただけたらいいなと思っています。

舞台に挑戦するにあたって、アドバイスを求めたい方はいますか?

 今まで共演してきた大先輩の俳優の皆さんには、機会があればお聞きしたいなと思います。とくにドラマ「コタツがない家」(23年)で共演した吉岡秀隆さんや小林薫さん、小池栄子さんと撮影でご一緒していたときは舞台の話が決まる前だったので、ご相談できる機会があればよかったなと思いました。

−劇中では「才能」というものについて語られますが、自分にはこんな「才能」があると思うことは?

 順応性はあるのかなと思います。お芝居や歌などのいろんな仕事を同時にできる事務所に所属していますが、どこの現場に行っても、その場の雰囲気に合わせられるので、今の仕事が向いているのかなと思います。自分では分からないのですが、監督やプロデューサーさん、共演した先輩方から「芝居は続けて」と言っていただけるので、多少なりともお芝居は自信を持ってやりたいなと思っています。

−こんな「才能」があったらいいなというものは?

 球技がまるでダメなので、球技ができるようになりたいです。バスケットのシュートなんかを手軽に披露できたらカッコいいですよね。バスケやサッカー、野球などの球技ができる人に憧れます。

作品の内容にちなみ、高校時代はどんなことに夢中になっていましたか。

 高校生の頃はすでにこの仕事をしていたので、仕事に夢中でしたし、いっぱいいっぱいだった記憶があります。中学3年生の頃に今のグループに入って、高校1年生の頃から着々と未来予想図的を自分の中で描きながらやっていて。お芝居にチャレンジさせてもらい始めた頃でもあるので、“新しい扉が開いたな”という感覚がありました。

−プライベートで夢中になっていたことは?

 高校に通っていたので、プライベートの時間は勉強していました。英単語を覚えることに必死で、仕事に行く前に通学の電車内で英単語を覚えて、朝のテストを受けて早退したり。英単語のテストは“何個覚えたぜ!”というスコアが見えるので異様に入り込んでいて楽しかったですね。




 舞台は、11月23日から12月8日まで東京・本多劇場、12月12日から16日まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演。

(取材・文・写真/小宮山あきの)

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