徳島ヴォルティスは8日、増田功作監督との契約を更新し、2025シーズンも引き続きトップチームの指揮を執ることが決定したと発表した。
現在48歳の増田監督は現役時代にブラジル、ボリビアといった南米のクラブでプレーしたほか、ヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)や横浜FCでも活躍した。現役引退後は指導者に転身し、古巣の横浜FCでサッカースクールディレクター、トップチームコーチ、スカウトダイレクターといった職務を歴任。その後、専修大学のテクニカル・アドバイザリーコーチ、松栄学園高校のサッカー部監督、専修大学のヘッドコーチを経て、今季より徳島のヘッドコーチに就任した。
しかし、2021シーズン以来となるJ1リーグ復帰を目指してシーズンをスタートさせた徳島が、低調なスタートを切り、一時は最下位に位置したことで、クラブは吉田達磨前監督の解任、および岡田明彦強化本部長の辞任を発表すると、4月1日から増田監督が暫定的にトップチームを指揮し、5月5日から正式に監督に就任した。
増田監督の就任によってチームは立て直され、直近は4連勝を飾るなど、2024明治安田J2リーグ第37節終了時点で16勝5分け15敗の勝ち点「54」で8位にまで浮上を果たしている。
来季も続投することが決定した増田監督は徳島のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「いつも徳島ヴォルティスへのご支援・ご声援をいただきましてありがとうございます。2025シーズンも徳島ヴォルティスの監督として引き続き指揮を執らせていただくことになりました。今シーズンはファン・サポーターの皆様をはじめ、多くの方々に支えていただきましたが、ご期待に応えることができず申し訳なく思っています。来シーズンはJ1昇格のため、応援してくださっている方々に感動と勇気を与えられるよう、全力を注ぎます。今シーズンは残り1試合となりましたが、勝利のために最後まで戦う選手への応援をよろしくお願いいたします」
また、黒部光昭強化本部長も以下のようにコメントを発表している。
「2025シーズンも継続して増田 功作監督に指揮を執っていただくことをクラブとして打診し、受諾いただきました。今シーズンのリーグ戦はあと1試合残していますが、16勝6分15敗で勝点54(8位)の成績です。増田監督に指揮を託してからは、まず勝点を積み上げるための早急な立て直しに尽力をいただき、その中でチームをより戦うことの出来る集団にしてくれたと感じています。また、ベテランや若手を含めて選手の特徴を最大限に活かして試合に臨む準備を毎試合繰り返してパフォーマンスを発揮してくれました」
「来シーズンの監督を打診するにあたって、私として考慮したのは強化本部長に就任後から常日頃伝えてきたハードワークをすることや、球際の強度、切り替えの部分についてを、もう一段、二段ともっと引き上げていくことがクラブの目標を達成するためのベースとなり重要であるという点です。その中で、クラブがこれまで培ってきた良い部分を継続して、毎シーズン常に変化のある中で、クラブが目指すフットボールをチームの指揮を執る監督と共にバージョンアップをしていかなければいけないと考えております。増田監督はそれに必要なことが出来る監督だと判断して、2025シーズンも継続して指揮を執っていただくことをオファーしました」
「そして、常日頃よりクラブを支えていただいている皆様にあらためてお伝えしたいことは、トップチームの成績はトップチームだけによるものではないと私は考えています。選手達だけで結果を出してJ1に上がるわけでは無く、アカデミーやフロントスタッフを含めたクラブ全体、ファン・サポーターの皆様を含めて、徳島ヴォルティスに関わる皆様が同じ方向を向かないとJ1昇格やその先に見据える未来は切り拓くことが出来ません。徳島ヴォルティスというクラブが一丸となることが、目標を達成するためには非常に大事になります。強化本部として、増田監督をはじめとするチームをサポートすべく、チーム編成に最大限尽力して新シーズンを迎えられるようにしてまいります。ファン・サポーターの皆様におかれましては、引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします」