首都圏を中心に強盗が相次ぐ中、「『闇バイト』に応募した」などと相談した本人らを保護したケースが、7日までの3週間で計46件あったことが8日、警察庁のまとめで分かった。
警察庁は10月18日、闇バイトに加担しないよう注意を促す動画を公開。都道府県警に対しては、闇バイトの応募者などから相談を受けた場合、本人と家族らを避難させたりパトロールを強化したりする保護措置を適切に行うよう指示した。
同庁によると、同日から今月7日まで、保護措置を行ったケースが全国で46件あった。このうち10代女性は、インスタグラムで知り合った相手から、詐取金を受け取る「受け子」などをするよう指示され拒否したところ、親族の携帯電話に着信があり、警察へ相談した。
40代の男性は、X(旧ツイッター)で高額収入をうたう投稿に応募し、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で免許証の写真を送った。後から犯罪と気付きシグナルを消去したが、携帯電話の留守電に「自宅に行く。逃がさない」とのメッセージが残されていた。
警察庁の担当者は、犯罪に加担するよう脅された場合、「ためらわず警察に相談してほしい」と呼び掛けている。