ダウンタウン・松本人志「5億円訴訟」取り下げでささやかれる復帰説 まずは「NGKで漫才」か?

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2024年11月11日 21:01  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

今週の注目記事・1「世界一『大谷翔平』4つの重大情報」(『週刊新潮』11/14日号)
同・2「北澤豪(56)美魔女人妻とイエローカード不倫」(『週刊文春』11/14日号)
同・3「天皇の伯母『池田厚子さん』養子縁組に『あれは家の乗っ取りです』」(『週刊文春』11/14日号)
同・4「『玉木雄一郎』が説明できない家系図」(『週刊新潮』11/14日号)「【独占スクープ】玉木雄一郎氏『高松観光大使』元グラドルと隠密不倫デート&地元ホテルで逢瀬…取材には『家族との話し合いが終わっていない』」(『SmartFLASH』11.11 06:00)
同・5「菊川怜(46)&400億円夫 電撃離婚」(『週刊文春』11/14日号)
同・6「米国大統領選後に訪れる大波を逃すな トランプ復活でニッポン絶好機」(『週刊ポスト』11/22日号)
同・7「表紙で振り返る40年の歴史」(『FRIDAY』11/22・29日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 今週最大の話題といえば、5億円訴訟と騒がれた松本人志の名誉棄損裁判が、松本側の事情で「和解」になったことだろう。

 よほど文春に書かれるのを恐れたのだろう、発表は文春の発売日の翌日の金曜日だった。

 和解というが、松本側が発表した文章を読めば、松本側の全面敗訴だということがよくわかる。

 早くテレビに復帰したい、年末か新年のお笑い番組に間に合うように、この時期に発表したなどとトンチンカンな解説をしているところもあったが、軟弱なテレビ局はいざ知らず、スポンサー企業がOKを出すわけがない。

 これについては、最後のところで詳しく書きたいと思うが、それ以外には、コレといって大スクープらしきものはないので、今週は順位なし。

 まずは、FRIDAYから。

 そうか、FRIDAYが創刊40周年になるのか。

 新潮社からFOCUSが出されて、講談社がそれを全く真似をしてFRIDAYを創刊したのが1984年11月。

 FOCUSは、社会的硬派なニュースを中心に写真誌という新しいジャンルを作り出したが、FRIDAYは初めからスキャンダルと芸能ネタに絞り込んで創刊した。

 当初は相当危ない取材をやったため、写真週刊誌の取材方法に疑念を抱かれたが、それでも芸能&隠し撮りを中心とするFRIDAYがFOCUSを抜き、写真週刊誌の頂点に立った。

 文春や小学館、光文社も写真週刊誌を次々に創刊する。

 まさに写真誌戦国時代が始まった。一時は、FRIDAYとFOCUS、その他の写真週刊誌を含めて500万部から600万部の発行部数になったといわれている。

 しかし、ビートたけしの彼女の取材の不手際から、たけし軍団がFRIDAY編集部に殴り込み、副編集長にケガを負わせるという傷害事件が起きた。

 ビートたけし側も大きな痛手を負ったが、それまでの写真週刊誌の取材方法に疑問を投げかけていた新聞やテレビが一斉にFRIDAYの取材方法を批判して、それが次第に大きな世論となり、あっという間に写真週刊誌の部数が凋落していった。

 私がフライデーの編集長に就任したのは、その凋落の一途をたどっていた時であった。

 200万部近くあった部数が70万部、60万部となり、編集部員たちは、早く、この編集部から抜け出したいと、多くの部員が私のところに相談に来た。

 私は編集長に就任前は、FRIDAYと名乗って取材のできない編集部は、継続していくことが難しい、休刊したほうがいいのではないかと主張した一人であった。

 私は、私の手でFRIDAYを休刊するつもりで編集長を引き受けた。

 それまでの“みーちゃった、みーちゃった”路線を変更して、写真がなくても、ニュースとしての価値があれば取り上げる誌面に変更した。

 フォト・ドキュメンタリーも多く取り入れ、ノンフィクション・ライターの人たちにルポルタージュを書いてもらうこともやってみた。

 キャッチフレーズは「ヌードもニュースだ」。

 現在のFRIDAYの表紙のロゴも、私の編集長時代に変えたものである。

 その結果、部数減は落ち着き、再び部数増につながっていった。

 マドンナの話題のヘア・ヌード写真集や『Santa Fe』で人気だった宮沢りえのグラビア特集などが大きな話題になった。

 また、荻野目慶子や石田えりの写真集がバカ売れして、フライデー再復活の足がかりをつくった。

 だがそれも一時的なことで、その後、再び部数は落ちて行き、現在の部数は10万部前後ではないだろうか。

 今週は、壇蜜のスペシャルDVDをつけているが、780円は週刊誌の値段ではない。

 このままいけばFRIDAYが50周年を迎えることは難しいと思う。

 私が昔から社内で主張していたように、FRIDAYはネットと親和性が高いから、紙を止めて全てをネットに上げていれば、もう少し生きながらえることはできるはずだ。

 それでも私は、写真週刊誌にできることはまだまだあるのではないかと考えている。それは何か?ここでは書かないが、その可能性を試してみることなく休刊するとなれば、OBとしても大変残念なことである。

 アメリカでは写真誌『ライフ』が復刊するという動きがあるようだが、日本でも写真で世界を知るというコンセプトの雑誌が1誌くらい残っていてもいいのではないか。

 40周年を機に、編集長と編集部には、もう一度真剣に写真週刊誌のあり方、存続方法を考えてほしいと思っている。

 お次はポストから。

 アメリカ大統領選が終わったが、誰がトランプの大勝を予測できただろうか。

 地滑り的なという表現があるが、まさに歴史的勝利といっていいだろう。

 なぜ、トランプが圧勝し、ハリスが負けたのかの分析はこれからいくつも出てくるだろうが、それよりも、再選されたトランプが一期目にやり残したことを次々にやり始めたら、世界は大混乱するだろう。

 私は、意外にトランプは過激な変更は行わないのではないか、大統領として名を残すために、意外に穏健路線をとる可能性があるのではないかと見ているのだが。

 しかし、どちらにしても、第二次トランプ政権が日本にとって好ましい政権になるとはとても私には思えないのだが、ポストはそうではないという特集を巻頭でやっている。

 あまりペシミスティックに考えるよりも、こうした楽観的な考え方があるということも知っておくのはよいことなのかもしれないので、紹介してみよう。

 トランプは選挙中から、自分が大統領になれば、ロシアとウクライナの戦争ストップすることができるといっていた。

 ポストで、第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣がこう語っている。

「40年ぶりの世界的なインフレは、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに起きたわけです。欧米がロシアからの石油、天然ガスの輸入をストップし、小麦の大産地であるウクライナは戦争で輸出が難しくなりました。それが停戦や休戦に向かうとなれば、エネルギーや食料の価格が落ち着いて、関連産業が活性化する可能性があります。
現実的には、停戦になったからといって、欧米諸国がロシアの経済制裁を即解除することはないでしょう。しかし、市場は先読みして動きます。戦争・紛争のエスカレーションの懸念がなくなれば、価格は落ち着く展開があり得ます。制裁もゆくゆくは緩和に向かうという期待が出てくるからです」

 世界一の金持ちイーロン・マスクがトランプの選挙に熱中している間に、テスラの業績に陰りが見えてきたという。

 自動車業界に詳しい経済ジャーナリストの福田俊之がこう語る。

「これまでEVはテスラの独壇場で市場を席巻してきたが、世界的にEV 市況が鈍化し、中国メーカーも台頭してきた。昨年の第4四半期のEV世界販売台数では、中国のBYDが首位となり、ついにテスラの牙城が崩れたのです」

 そうしたことはEVで出遅れた日本の自動車メーカーにとって好機だとも見られているようだ。

 福田が続ける。

「米国では、EVの需要が落ち着き、日本メーカーが強いハイブリット(HV)の評価が高まっている。燃費が良く、環境負荷も低いし、EVと違って充電時間がかからないといった利点があるからです。すでに米国市場はHVの販売台数がEVを再逆転した。日本メーカーにはテスラや中国が先行したEV市場が頭打ちになっている間に、HVで稼ぎながら、次世代の車を生み出す時間的猶予ができたわけです。各メーカーは、効率の良い全個体電池の開発に力を入れているし、特にトヨタはEVや燃料電池車、水素エンジンなど多角的に次世代車の開発を進めている。今は次世代車で一気に市場の先頭に立つ千歳一遇のチャンスといえるでしょう」

 しかし、その行く手を阻む最大のリスクは外交音痴の石破首相だという。

 政治評論家の有馬晴海はこう指摘する。

「石破首相の専門分野は、農政と国防で国内派です。外交は経験がものを言う。安倍首相は、在任期間が長く、外交経験を積んだことで、各国首脳から一目置かれるほどの発言力を得たし、岸田首相はその安倍政権で長く外相を務めたキャリアがあったから、バイデン大統領と親交を結ぶことができた。石破首相には、そうした下地が全くない」

 経済評論家の加谷珪一はこうみる。

「日本にとって中国は最大の貿易相手国であり、日本企業はこれまで米中対立の狭間でうまく商売をしてきた。しかし、米中対立が激しくなると、今後、日本企業は中国とのビジネスを切る方向か、続けるかの選択を迫られる。その時、中国は、おそらく日本企業の分断を図ろうとするでしょう。中国に友好的な企業であっても、レアアースの輸出規制などで揺さぶりをかけて混乱させ、もっと投資させるとか、技術を囲い込むなど自国の優位性を得ようとする可能性が強い」

 私も、第二次トランプ政権以降は、対米よりも対中のほうが、日本にとって重要だと思っている。

 遠い親戚より近くの他人。石破茂首相では心もとないが。

 ところで、昔、東大卒というだけで売れっ子になった菊川怜というタレントがいた。今はもう46になるそうだ。

 その菊川が、グルメサイト「食べログ」の生みの親である実業家の穐田(あきた)誉輝(55)と結婚したのが2017年。

 スピード結婚だったが、すぐに穐田の女性スキャンダルが発覚した。何と、3人の女性との間に4人の婚外子がいたというのである。

 だが、カネがカスガイだったのか、3人の子宝に恵まれ、夫婦円満に見えていたそうだ。

 だが、そのうち菊川が家を出て、別居しているという話が囁かれ出したという。

 菊川の友人は、「別居の理由は穐田氏のDVだと聞いています」と話す。

 菊川のほうにも、突然、夫になにも告げずに子供と家を出て行ったという問題があったようだ。

 かくして双方が弁護士を立てて親権争いを始めたそうだ。今年5月には民法が改正され、離婚した父母の双方が子供の親権をもつ「離婚後共同親権制度」ができ、2026年から導入される。

 文春はこの争いを嗅ぎ付け、菊川と穐田に取材を申し込んだところ、穐田の代理人弁護士から回答があり、

「離婚の合意が成立しました」

 といってきたそうだ。

 よかったというのか、やれやれというのか。また「東大卒」だけを肩書に、ママタレとしてテレビで顔を見ることになるのだろうか。

 さて、お次は国民民主党の玉木雄一郎代表(55)のお話である。

 先の衆議院選挙で28議席と大躍進した国民民主党は、玉木雄一郎が、早速、自民党に自党の政策を押し込もうと、話し合いに入った。

 だがこの人、顔はよく知られているが、どういう経歴の人間かはあまり知られていない。

 東大、大蔵省出身のエリートだが、どうやら玉木のウリは「故・大平正芳首相の親戚」というもので、大平を尊敬しているというのだが、新潮が調べたところ、遠戚に繋がるというのは全くの嘘ではないにしても、相当か細いものだということがわかったというのである。

 玉木は学生時代、「タマキング(玉王)」と呼ばれていたそうだが、キングになるために利用できるものは何でも利用するという男のようだ。

 彼の政治家としての原点は故・大平正芳元首相で、地盤の一部だけではなく、政治信条も受け継いでいるとされるが、そこには解明されざる「謎」が存在しているというのだ。

 4年前の2020年6月、国民民主党の玉木雄一郎代表は故・大平正芳元首相の墓参りをしたことをTwitter(現X)で報告した上でこうつづっていたそうである。

〈敵をつくり相手を貶(おとし)めることで自分の評価を上げる政治手法が蔓延する時代だからこそ大平の「楕円の哲学」の意義が改めて見直されています。郷土の大先輩として少しでも近づけるよう頑張ります〉

 しかし、玉木代表による墓参りが大平家側の不興を買っていたことはあまり知られていないようだ。

「玉木さんが墓参りをしたことを知った大平家側の関係者は“ウチとは何の関係もないはずなのになんで墓参りなんかしているのか”と不快感を示していました」(永田町関係者)

 玉木代表はこれまでメディアのインタビューなどで大平家とは「遠い縁戚関係にある」などと説明してきた。にもかかわらず、なぜ不快感を示されるのかと、新潮は疑問を抱いた。

 今回、新潮が玉木家、大平家側双方に取材をしたが、どちらの側も親戚関係について「分からない」との回答ばかりだったという。

 そこで大平元首相の孫で、玉木を応援している渡辺満子に話を聞くと、次のような説明をしてくれたそうである。

「大平元首相の次男の妻が遠藤さんという家の次女である。この次女の妹である三女が香川出身で大蔵官僚の邊見(へんみ)さんと結婚した。玉木代表の父の姉の長女(つまり玉木代表のいとこ)が邊見家に嫁いだ」

 故に親戚関係だというのだが……。

 この点について玉木事務所に聞くと、「渡辺さんからすでに回答している」との返事が返ってきたという。

 しかし、これだけではあまりにもあいまいだと考え、新潮はさらに取材を進めたところ、ついに邊見家の親族から「答え」が得られたそうだ。その親族によると、

「玉木さんの父親の姉が邊見孝一郎という人に嫁いでいます」

 そして、この孝一郎氏の弟・敬三郎氏という人物が大平元首相の次男の奥さんの妹と結婚しているのだという。

「つまり、玉木代表の父親の姉の夫の弟のところに、大平元首相の次男の奥さんの妹が嫁いでいる、ということだ。言い換えれば、玉木代表の伯母の義弟の配偶者が大平元首相の次男の義妹ということになる。言い換えてもややこしさは変わらない。親戚をアピールするにしては、あまりに遠過ぎる」(デイリー新潮11月06日)

 新潮はこう書いている

「もちろん尊敬する人物の墓参りをすることに問題はない。しかし、これで縁戚者のような顔をして大平家の墓参りをしたのでは、大平家側が不快感を示すのも当然。『パフォーマンス』とのそしりは免れまい。しかも、『父親の姉の長女が邉見家に嫁いだ』という玉木事務所の説明は間違っていたことになる。大平家との関係を正確に把握していないのに、『遠い縁戚関係』と言い続けてきたのだろうか。
『大平さんの娘さんの芳子さんと孫の満子さんはいつのまにか玉木さんを大平家の正式な親族同然に扱うようになっており、地元では“ああ、玉木さんもやっぱり権力とお金に弱いんだ”という声が上がっていました』(地元政界関係者)

 いずれにせよ、大平元首相の親族のバックアップを得たことにより、玉木代表の地盤は盤石に。09年以降、今回まで6回連続で選挙区での当選を果たしている。

「民主党が野党に転落した12年の選挙の時にはもう、あんまり大平アピールをしなくなっていました。事務所関係者から“大平の親戚と言うのはやめたほうがいい。親戚じゃないんだから”と忠告されたようですね」(玉木事務所関係者)

 タマキングは裸の王様かもしれない。

 こう書き終えたところに、玉木の「不倫」話が飛び込んできた。FLASHのデジタル版のスクープである。以下はSmartFLASHからの引用。

「一躍、“政界のモテ男”となった玉木氏。だが、香川県の政界関係者から、本誌『SmartFLASH』はこんな証言を入手していた。
『地元関係者の一部で、以前から「玉木氏が不倫している」という噂が流れていました。イベントなどで一緒になる女性と、距離感がとても近いんです。それだけでなく、2人が高松市内のホテルに入って行く姿が、複数回目撃されていたからです』
10月30日の深夜。日中の疲れを見せず、パーカー姿の玉木氏は都内のワインバーを訪れていた。(中略)
彼が店を後にすると、20分ほど時間をおいて女性が出てきた。『高松市観光大使』を務めるタレント・小泉みゆきだ。(中略)
本誌が2人の逢瀬を目撃したのは、この日が初めてではない。
7月25日夜から28日にかけて、香川県内に入り、政治活動をおこなった玉木氏。一方の小泉も、27日に高松市内を中心にファンと各所を巡る交流イベントの開催を告知していた。
玉木氏は、25日夜に高松空港に到着すると、県内にある自宅には帰らず、高松市内のビジネスホテルに宿泊。翌26日午後に、小泉が高松空港に到着した。
大きなキャリーケースを持った小泉が向かったのは、前日に玉木氏が宿泊していたホテルのすぐ隣にある大型ホテル『JRホテルクレメント高松』だった。
こうした逢瀬は『過去にもあった』と、前出・香川県の政界関係者は明かす。
『警戒しているのか、いつも小泉さんがホテル近辺のコンビニなどに長時間滞在し、玉木氏がホテル内に入ると、時間差で小泉さんも入るという行動を見せていました。私も2022年後半以降にその様子を2回、目撃しています』」

 小泉は現在39歳。こうした事実について、11月7日にFLASHは“不倫疑惑”の相手である小泉を直撃している。

――小泉さんですよね。玉木氏とおつき合いされていると伺っています。
「いや、してないです」
――2人きりで会う関係ではありますよね。
「はい。食事はします」
――7月26日には高松市内のホテルに玉木氏といっしょに泊まりましたよね?
「泊まってないですね」

 玉木側はどうか。

 玉木の秘書からは

「(本人と)家族との話し合いが終わっていない」と連絡があり、回答期限を延長されたが期日までになかったという。
 だが、玉木は「自身の女性問題を巡る報道に関して国会内で記者会見し、『おおむね事実だ』と認め、『家族のみならず、期待を寄せていただいた全国の皆さんに心からおわび申しあげる』と謝罪した」(読売新聞オンライン11/11 11:18)

 意外に潔かったが、代表辞任はしないようだ。

 雉も鳴かずば撃たれまいに、という言葉が浮かんできた。

 ところで、私事で恐縮だが、小菅瑛夫が亡くなった。享年79。小菅といっても知らないだろうが、元新潮社の編集者で、週刊新潮が長かった。

 私や元文春の花田紀凱と同世代である。まだ30代の頃、私がつくった「マスコミ情報研究会」の常連で、男気のあるいい奴だった。

 何でも伊勢丹の小菅一族の一員だったと記憶している。

 毎週のように酒を飲み、政治から女の話まで、夜を徹して話したこともあった。

 定年になる前から体調を崩し、何度か入院していた。同じ中野区に住んでいるので、商店街や飲み屋でばったり会うこともあった。

 駅前のフィットネスクラブのプールで、お互い泳ぐのではなく、足腰の鍛錬のために歩いているところでばったりなどということもあった。

 電話魔で、何の用事もなく週に何度か電話をかけてきた。寂しかったのだろう。あの当時の話ができる人間が少なくなってきてしまった。

 昨年今頃、私が入院中にも電話がかかってきたが、出られない。そうすると、留守番電話に何度も吹き込んであった。

 今年の春ごろまでも電話がかかってきたが、ばったり途絶えた。奥さんからの喪中の葉書には6月に亡くなったという。

 もう一度、会いたかった。いい奴だった。合掌。

 お次はやんごとなき方を巡る“疑惑”を文春が報じている。

 話がややこしいので、うまく伝えられる自信はないのだが。

 池田厚子さん(93)は、昭和天皇の第四皇女。上皇の実の姉で、今上天皇の伯母にあたる。

 今年の4月に、厚子さんが養子縁組をしていたことがメディアで報じられた。だが、文春によれば、この養子縁組には重大な疑惑があるというのである。

 今年に3月ごろ、政財界の大物たちにこういう手紙が届いたというのだ。

〈謹啓 皆様にはますますご清祥のことと……〉

 そしてそこには厚子さんの“直筆”でこう添えられていたという。

〈基弘 阿久利を いく久しく よろしくおねがい申し上げます 池田厚子〉

 池田厚子さんは、21歳だった1952年に旧岡山藩主の池田家当主・隆政(2012年没)と結婚し、皇籍を離脱し、岡山市に移住している。

 池田家の生業は牧場運営。結婚後に開設した池田動物園の運営に関わり、夫亡き後は、園長を務めていた。子どもはいなかった。

 だが動物園は億単位の資金難で、池田家や厚子さんが私財で補ってきたが、その動物園に長年資金援助してきたのが岡山県に会社がある食品グループ「日本カバヤ・オハヨーホールディングス」で、代表が野津基弘(42)で、妻が阿久利という。

 カバヤというのは私たち世代には懐かしい。カバヤキャラメルというのは、一時、子どもたちの間でベストセラーで、それに付いてくる「おまけ」がこれまた楽しみだった。まだ生き残っていたんだ?

 野津は上昇志向の強い人間のようで、常々、

「天皇陛下の従弟になりたい」
「俺が皇族の親戚になって日本を救う」

 などと豪語していたそうである。

 それに近づくために、池田厚子さんに取り入り、養子縁組をさせたのではないか? しかし、お年を召された厚子さんが、どこまでそれを知って、理解していたのか?

 養子縁組合意したはずの3月から7ヶ月が過ぎた23年10月8日、池田家の親戚筋の複数人が厚子さんを訪問し、事件が起きたという記録があるというのだ。

 カバヤ側が保管するこの訪問時の録音を起こしたメモによると、次のようなやりとりがあったようだ。

 親戚・女性 いただいたお手紙には、この方が厚子様の養子になられると書いてありますが。

厚子様 うかがっておりません、全然。

親戚・女性 ご存じではない?

厚子様 全然、存じません。

 厚子さんは高齢なので物忘れなどもあるかもしれないが、その場ではっきりと、いい切ったというのだ。

 しかも文春が手に入れた冒頭の手紙の直筆は、細工が施されている疑惑があるというのである。文春が入手した原本は、不可思議なものだったという。

 完成版では、〈基弘 阿久利を いく久しく よろしくお願い申し上げます 池田厚子〉と厚子さんが一筆したためたように読める。

 だが文春によると、「数センチ大の六枚の紙片を順番に貼りつけている。あたかも一筆書きしたかのようにみせる意図があったことが窺える」というのだ。

 こうした“疑惑”を池田家と親しい「名家」はどう考えているのか。

 鷹司尚武(79)。霞会館理事長であり、鎌倉時代以来の名家「五摂家」の1つである鷹司家の現当主である。鷹司はこういっている。

「手紙は私にも届きました。お仕えしてきた厚子さまを巡る今回のことが、本当に残念でなりません。様々な問題が耳に入っております。あの手紙が偽物だという見方も。何が事実なのか、証拠があることなのか。養子縁組が法的に済んでしまったのであれば、何ができるのか……。仮に、すべて聞いている通りであれば、あれは家の乗っ取りです」

 カバヤに質問状を送付すると、代理人弁護士から受任通知が届いた。主に次のような回答があったという。

「池田厚子様と基熙氏及び阿久利氏が養子縁組を行うに至り、厚子様を支えていきたいと考え、当社も協力できる範囲でサポートを行わせて頂いています。(霞会館には)入会申し込みを行っておりません。(養子縁組の)合意書に関しては、守秘義務があるのでお答えできません」

 上皇も、このことを気に病んでおられるのではないのか。

 カバヤの野津社長は、この件で会見を開き、疑問に答えたらいいと思うのだが。

 お次は元サッカー日本代表の北澤豪(56)の「イエローカード不倫」。不倫はレッドカードじゃないの? という疑問はあるが、まあ、こんな話である。

 北澤は、2002年に現役を引退した。その前の1995年には女性ファッション誌「ViVi」の専属モデルと結婚して二男一女に恵まれているという。

 最近は解説者やタレントとして活動しているそうだ。

 そんな北澤が11月2日、伊丹空港から直行したのは大阪市内にある五つ星ホテルだったという。

 チェックインした北澤は、パーカーのフードを深くかぶり、1時間にわたってホテル内をパトロールしていたというのである。

 よほど、密会がバレるのが恐いのだろう。

 20時を過ぎた頃、女性が北澤の部屋に忍び込んだ。

 彼女は大阪市内に住むOLの女性で、40代とは思えないプロポーションだそうだ。

 部屋に滞在すること4時間近く。彼女はホテルから出て、自転車で帰宅したという。

 彼女にも夫がいるそうで、W不倫。

 密会翌日、早速文春は、北澤を直撃している。最初はA子についてわからないといっていたが、ホテルで逢瀬を確認したというと様子は一変したそうである。

 知り合いではあるけど、深い関係ではない。彼女が結婚していたことは?

「いや、そこまでは知らなかった」
――部屋で何をしていたのか?
「おや、そんなエロいことはしていないですよ(笑)。世間話ではないですけど。ちょっと相談したりだとか」

 男女の関係は懸命に否定している。

 今回の件はイエローカードかと聞かれ、

「レフェリーの判断によるんじゃないですか(笑)」

――奥様には記事が出る前に説明される?

「それは話した方がいいんじゃないですかね」

 奥さんからはレッドカードが出ることは間違いないだろう。

 さて、今週の最後の記事は、今や「神」になったかと思われるほど、絶大な人気と力をもったオオタニサーンのお話である。

 新潮は4つの重大情報を掲げ、来期の大谷翔平の活躍を占っている。

 まずは、ワールドシリーズで盗塁の際痛めた左肩亜脱臼が、思いのほか深刻だというのだ。

「現地で取材を続ける『Full-Count』編集部の小谷真弥氏が言う。
『当初のスケジュールでは、打者を立たせてマウンドから投げる実戦形式の投球練習が、ポストシーズン中に行われるはずでした。ところが、連日のハードな試合で多くのカロリーを消費したため、この練習は先送りとなりました。現状では右肘の状態に不安材料は見当たりませんが、手術の場合、投手復帰を目指すリハビリに影響が出るのはもちろん、打者としても来季の開幕に間に合わないおそれも生じてきます』
来季のドジャースは3月18日から2日間、東京ドームでカブスとメジャー開幕戦を行い、ここで二刀流が“解禁”される見通しなのだが、チームの事情通はこう明かす。
『入団以来、大谷の後ろ盾となっているフリードマン編成本部長は、健康管理には厳格なことで知られています。大谷自身が投手復帰を熱望している一方、本部長は故障や疲労のリスクを勘案し、早期の投手復帰には消極的です。実は来季、大谷が登板して勝ち星を重ねられなかった場合は、シーズン序盤でも投手を封印し、打者に専念させる腹積もりでいるのです』」

 これまで数々の試練を乗り越えてきた大谷翔平だから、今回も難なく乗り越える可能性はあるが、心配だ。

 心配なのはそれだけではない。

 大谷が1塁に出ると、ヘルメットとヘルメットをぶつけ合う、「ヘッドバンプ」を1塁コーチャーとやるのがお決まりだが、このコーチは秀でた盗塁指導の専門家で、大谷が今季59盗塁を達成できたのも、このコーチのおかげが大きいという。

 だが彼は来季、マリーンズの監督になるといわれているそうだ。盗塁が激減?

 まあ、そうでなくても、大谷は来季、投打の二刀流が復活するから、当然、盗塁数は減るだろうが。

 3つ目は、大谷と真美子夫人との「新居」問題である。

 新潮によれば、以前購入した新居は、日本のテレビ局が報じるなどして「危険」が生じたので、ドジャーススタジアムから遠くないところに新居を買ったという。

 購入額は2000万ドル超? これで子どもが生まれてものびのび育つ環境は整った。あとは朗報を待つのみか。

 新潮は、大谷がメジャーの野球殿堂入りについて、いつごろかと聞いて回っているが、いくら何でもそれは早すぎるだろう。

 来期も大谷が世界中を沸かせてくれる1年であることを祈りたい。

 さて、冒頭に書いたように、松本人志が文春に対する名誉棄損の訴えを取り下げると発表した。

 損害賠償額は5億円という多額の要求をして、裁判に全力を注力するために芸能活動を休止していたというのに、突然の撤退宣言である。

 一体何が起きたのだろう。まずは、松本の代理人が出した声明文を見てみよう。

「これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました。
松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。
尚、相手方との間において、金銭の授受は一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です。
この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。
どうか今後とも応援して下さいますよう、よろしくお願いいたします」

 後輩芸人や取り巻き連中が口車にのせて集めてきた女性たちをホテルに押し込み、その女性たちと性的関係をもったことは認めている。

 今年の1月22日、文春を提訴した際の文章は以下の通りだった。

「提訴のお知らせ
本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。
今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております。
関係者の皆様方にはご心配・ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
松本人志氏 代理人
八重洲総合法律事務所
弁護士 田代政弘」

 ここには「(文春の=筆者注)記事に記載されているような性的行為」はなかったと明確にいっているのである。

 だがこの文章を読むと、そうした会合があり、そこに参加して、女性たちと性的関係をもったことは認めているのだから、松本側の実質的全面敗訴といっていいだろう。

 最初から、松本と女性二人だけ、密室で行われたことで、その際の写真や音声、医者の診断書などの「物的証拠」はなく、法廷での被害女性たちの証言だけが文春側の頼りだったため、私は、いくつかの媒体に「文春にとってはきつい裁判になる」と書いた。

 裁判の長期化も予想された。私の経験からいっても、名誉棄損裁判は、報じたメディア側に厳しい裁判なのである。

 だが、松本側は、証言者のA子を執拗に尾行し、彼女の親しい人間に、A子が法廷に出て証言しないようにいってくれと圧力をかけたり、多額の金銭を払う用意があると申し出たりと、信じられないような愚行を繰り返し、そのことも文春で報じられた。

 しかし、A子の意志は固く、揺らぐことはなかった。

 このまま彼女が証言台に立ち、松本から受けた性的虐待について話せば、メディアは挙って報じることは間違いない。

 そうなれば、松本側が「物的証拠はない」といい張っても、松本の愚かな行為は規定事実となり、2度と茶の間のテレビに復帰することはできないと考えたのであろう。

 全面降伏といっていい。

 その上、告訴から1年も経たないうちに、松本がいなくても、彼の冠だった番組も回り、松本人志という存在は急速に「昔話」になっていくのを見ていて、松本は、「こんなはずではない」と焦りを強くしたのであろうことは想像に難くない。

 松本はテレビで見ると外見、物言いが“ちょいワル”なイメージだが、本性はネクラの小心者であろう。それは、文春が書きたてたとき、会見を開かなかったことからも透けて見える。

 不倫がバレたお笑い芸人には、会見を開けといっていたくせに、自分のこととなるとからきし意気地がなかった。

 会見を開き、自分の悪行を笑い飛ばし、謝罪すれば、イメージは傷つき番組は減っても、まだテレビの隅っこには残れたかもしれない。

 だが、このような終わり方をすれば、誰もが、文春が報じたことの多くは事実だったと思うに違いない。ケリの付け方としては最悪だと思う。

 ジャニー喜多川のジャニーズジュニアへの性的虐待問題と同じように、企業が一番嫌がるのはこうした性的スキャンダルである。

 テレビの現場は視聴率さえ取れれば、殺人犯でも何でも出したいが、CMが入らなくては元も子もない。

 和解声明文が出された時、松本は年内か新年早々の復帰を考えて、この時期に発表したなどというバカな見方をするメディアもあったが、とんでもない。

 まだ、スポニチ(11月10日付)が報じた“復帰”の可能性のほうが高いだろう。

「早期の芸能活動再開を望んで裁判を終わらせた松本。3月下旬の第1回口頭弁論を前に発表した『一日も早く、お笑いがしたいです』のコメント通り、年明けの復帰案が浮上している。テレビ局関係者によると、番組ではなく劇場への出演。最有力とされるのは、所属する吉本興業が運営する大阪市のなんばグランド花月(NGK)で、ダウンタウンとして浜田と観客を前に漫才をするプランだ。同関係者は『吉本と浜田さんらで話し合いをしている』と明かした。
松本は東京進出後も、節目節目でNGKのステージに立っている。2012年4月の吉本興業100周年記念公演『伝説の一日』では、ダウンタウンでミュージカルに出演。22年4月の110周年『伝説の一日』では、ダウンタウンとして31年ぶりに漫才を披露した劇場でもある。テレビ局関係者は『舞台に立ってお客さんの前で芸を披露するのが芸人の“原点”。そこからの再出発が松本さんにとっても一番良い』と指摘。さらに『松本さんはテレビ復帰に強い思いがあるようだが、スポンサーの反応などハードルがある。劇場なら、お金を払って来ているファンだから問題もない』と語る。22年の公演はオンライン視聴チケットが約10万枚売れる人気だった。思い出のNGKで、原点と言える漫才披露となれば、より注目を集めることになりそうだ」

 2年でも3年でも吉本の小屋の舞台に立ち、新しい自分を見てもらって、多くの客たちから支持を集め、そこから這い上がっていくしかない。

 それをやるだけの根性が松本人志にあるのか。それともこのまま忘れ去られるのか。松本にとっては、これからが本当のお笑い芸人人生が始まるのである。(文中一部敬称略)

【巻末付録】

 まずはポストからいこう。

「渡邊渚 元フジテレビアナウンサー『ここから再出発』」
「“半ケツビラ配り”美女が脱いだ!! 緊急撮 衆院選で物議!」

 袋とじ「晩秋ヘアヌード袋とじ 濡れて火照って全裸湯けむり道中」

「美女4人が秋深まる伊豆半島でエッチな女子旅」「違反級の手ぶらポリス 田中杏樹」

 手ぶらポリスは元山形県警のお巡りさんだそうだ。

 お次は現代。

「山岡雅弥 みなぎる肉体美」

 これだけだが、あっさりしていて、かえって気持ちがいい。

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  • ×「40年ぶりの世界的なインフレは、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに起きたわけです」   ○「40年ぶりの世界的なインフレは、ロシアのウクライナ侵攻を口実に起きたわけです」
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