駅構内や電車内で他人に体当たりする「ぶつかりおじさん」が問題になっているが、被害者は必ずしも女性ではないようだ。投稿を寄せた東京都の40代後半の男性(カメラマン)は昨年、総武線内で遭遇した男について振り返った。
「私が大きな荷物持っている時に、ズカズカ歩いて他の人にもぶつかって歩いて来てたので、私は避けたのですが……」
投稿者は避けたにもかかわらず、男はワザと当たってきて「どけよ!」と言い放ち、挙句に殴ってきたという。これだけでも衝撃的だが、話はここで終わらない。その男は異常なほど執念深かった。(文:天音琴葉)
電車を降りてからも……後ろから蹴りを入れられた
当時を回想した投稿者は、「やり返そうとしましたが、会社から持ち帰っていた機器類があったので、何もできず」と、悔しさを滲ませた。しかも被害は殴られただけではなかったという。
「それどころか、その後電車を降りようとしたら後ろから蹴られました。周りも時が止まったように驚いてました」
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二度もやられたらたまらない。「捕まえよう」と思ったが、再び「パソコン機器壊されても……」と、踏みとどまったという。
「一応駅員に伝えて泣き寝入りです。多分何も持って無ければやり返してたでしょうけど、両手に持ってる状況では何もできませんでした」
と嘆いた投稿者だが、判断は賢明だっただろう。相手はリミッターがない、無敵の人だった可能性もある。手ぶらだったとしても、やり返すのはやめたほうがいい。
新幹線や鉄道車内で事件が相次ぎ、車両にも防犯カメラが設置されるようになりつつあるが、全車両に行き渡るには時間がかかりそうだ。スマホに集中しすぎない、イヤホンをつけるなら周囲の音が聞こえる音量にする、などの各々ができる限りの自衛をするほかない。
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