結婚を約束した彼氏や彼女が明らかに非常識な行動に出たら――。30代女性が当時婚約中だった彼にドン引きした出来事を語り始めた。
それは結婚生活を送る新居を探していたときのこと。「新居では犬か猫を飼いたいね」とペット可の物件を二人で探していた。
「結婚資金を貯めている最中で、血統にはこだわらないから、保護犬か保護猫をお迎えしようという話になっていたのです」
ところが、彼はあるとき独断でブリーダーから15万円の子犬を購入してしまった。一体どんな理由があったのだろう。(文:天音琴葉)
「オカンに世話してもらって、かわいがりにいけばいいよ」
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彼氏はシフト勤務で、日曜以外の休みは彼女と休日が合わないのが当たり前だった。そんなある日。
「『姪が犬を飼うのでブリーダーさんのところに行くのについて行った』と言い出したと思ったら、『だっこしてたらあまりにも可愛くて、15万だったけど購入した。姪の子と兄弟』と言い出したのでびっくり」
ブリーダーのところでかわいい子犬たちを見てしまったら、欲しくなるものかもしれない。しかし購入前に女性に相談すべきだったことは言うまでもない。
保護犬や猫を迎えるには、ワクチンや検査、不妊手術などかかった費用を保護団体に払う必要はあるものの、相場は5万円前後だろう。一方でペットショップやブリーダーから購入する場合、血統にもよるが数十万円の費用が必要になる。それにもかかわらず、彼は勝手にブリーダーから犬を購入したのだった。「しかもその後がさらにひどかった」と女性は話を続けた。
「で、その犬はと聞いたら、『オカンのとこにいるよ。まだ小さいから、オカンに世話してもらって、かわいがりにいけばいいよ』と」
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彼の回答に、新居で飼うために犬を購入したのではなかったのか、と誰しも突っ込みたくなるだろう。
同居を仄めかす彼に「それはもう、お母さんが飼ってる犬だね」
一連の不可解な彼の言動について、女性は次のように補足した。当時の彼は実家住まいで、「マザコン気味」だったという。
「それまでも実家の2階で親と一緒に住まないかなどと仄めかしてきたりして、義実家と同居なら結婚しない。私も一人っ子なんで、と拒否してきた経緯もあったのです」
彼は犬を実家で飼うことで、再び同居に持ち込もうと考えたのだろう。そうはさせまいと女性は次のように返した。
「『それはもう、お母さんが飼ってる犬だね。じゃ我々その子とは別に保護犬が保護猫をお迎えしよう』と言うと、15万したのにとぶつくさ言い出したので、『今ならまだ間に合うかもだから返してくれば?』と突き放しました」
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少々きつい言い方だが、はっきり言っておかないと、親との同居など彼氏の思い通りにされてしまうと警戒したのだろう。しかし結婚前からこれでは先が思いやられる。このあと二人は予想外の結末を迎えたのだった。【後編】へ続く。
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