知らず知らずのうちに、やばい仕事に片足を突っ込んでしまったという人はいるだろうか。投稿を寄せた東北地方の50代女性はそんな経験があるようで、
「18歳になったばかりの頃『ゲームセンター』店員募集の広告を新聞で知り面接に行きました。お店の場所が繁華街の割と小さいビル2階で、変だなぁ……とは思った」
と回想する。一般的なゲームセンターは集客に有利な1階にあり、そこは立地からして怪しい。だが「当時18万円と高額な、お給料につられ勇気を出して扉を開けました」と続けた女性。扉の向こう側には見たこともない光景が広がっていた。(文:天音琴葉)
「何故お給料が高いかというと、賭け事だから」
店内に足を踏み入れるなり、
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「見たこともないトランプが並んである、ゲーム台が並んでいました」
と、明らかにゲームセンターではないことに気づいた女性。そこは違法賭博の店だった。だが引き返さず、面接を受けたという。
「仕事内容は、お客様が来たらお金をもらい、その金額の点数(ポイントみたいな)を専用の鍵を回して入れます。点数が上限になれば点数を確認し、その点数分のお金を渡す。それと、お客様から飲み物を注文されたら出す。ただそれだけでした」
簡単な仕事なのに給料が高い理由について、店側から次のような説明があった。
「何故お給料が高いかというと、賭け事だから。日本では違法だから運が悪いと摘発され、その場に居れば捕まるからでした」
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この時点で違法であると認識した女性。だが結局、仕事を引き受けたという。
「当時は家庭の都合上、家に居られなくて家出をしていて、友人、知人宅に泊まらせてもらっていて。いつまでも泊まらせてもらえないために、一人暮らしをするために、どうしてもお金が必要だったので、背に腹は代えられないから勤めることにしました」
女性の投稿はここで終わっているから、その後については不明だ。逮捕されなかったとしても、違法行為に加担してしまったという罪の意識はどこまでも付いて回るだろう。うまい話には裏があるものだ。