11月24日(日)に東京競馬場で行われる第44回ジャパンカップ(3歳上、GI、芝2400m)。今年は外国調教馬が多数参戦を表明しており、競馬界では大きな盛り上がりを見せている。そんな国内外のトップホースたちが一堂に会す大一番を目前に控えるなか、当記事では一般的な予想ファクターとは異なった視点からジャパンCを紐解いていく。今回は、今年の安田記念でロマンチックウォリアーが18年ぶりに外国調教馬としての優勝を果たしたことにちなんで「外国馬の安田記念V年のジャパンC」について調べてみた。
グレード制導入以降、40回行われたジャパンCのなかで、同一年の安田記念を外国調教馬が制した年は2006年(ブリッシュラック)、2000年(フェアリーキングプローン)、1995年(ハートレイク)の計3回。まずはその年の馬券圏内に入った馬たちをご覧いただきたい。
【外国馬の安田記念V年のジャパンC】
1995年:
1着 ランド(独・H.イエンチ厩舎)
2着 ヒシアマゾン(美浦・中野隆良厩舎)
3着 エルナンド(仏・J.ハモンド厩舎)
2000年:
1着 テイエムオペラオー(栗東・岩元市三厩舎)
2着 メイショウドトウ(栗東・安田伊佐夫厩舎)
3着 ファンタスティックライト(首・S.ビン・スルール厩舎)
2006年:
1着 ディープインパクト(栗東・池江泰郎厩舎)
2着 ドリームパスポート(栗東・松田博資厩舎)
3着 ウィジャボード(英・E.ダンロップ厩舎)
上記をご覧になってお気づきの方も多いのではないだろうか。「外国馬の安田記念V年のジャパンCは外国馬が3着」しているのだ。近年、外国馬の好走が少なくなっている同レースではあるが、今年は登録時点までに、ディープインパクトのラストクロップでG1・6勝を挙げるオーギュストロダン(Auguste Rodin、愛・A.オブライエン厩舎)や、ゴリアット(Goliath、仏・F.グラファール厩舎)、ファンタスティックムーン(Fantastic Moon、牡4、独・S.シュタインベルク厩舎)ら欧州の強豪たちが参戦を表明している。
前述の06年ヴィジャーボード以来18年ぶりにジャパンCで外国馬が馬券圏内入りする期待が高まるなか、あえて過去のデータに則って「3着」で予想するのも面白いだろう。また、95年のように3着のみならず、1着や2着にも外国馬が馬券に絡んでくるということも…?
近年出走頭数が減っていた外国馬たちが、今年は年間を通して参戦した一年。そこをヒントに馬券のチョイスをしてみるのも面白いのではないだろうか。国内外の最強馬決定戦でを先頭でゴールするのはどの馬か。24日の15時40分、戦いの火ぶたが切られる。