大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、三条天皇を演じる木村達成の声を紹介する。
【濃厚ラブシーン】吉高由里子に柄本佑が覆いかぶさって…――『光る君へ』の三条天皇を演じきって
終わる時の「闇だ」って言って、「闇でなかったときはあったかのう」っていうセリフがあったんですけど、でもなんだかんだ置かれている立場も苦しかったと思いますけど、一生懸命楽しんでいるわけではないと思いますけど、それこそ謳歌したような感じはあったかなと。それこそ道長との駆け引きのシーンも、わりと楽しんでいるようには僕は受け取ってはいたので、やっと長い東宮時代から晴れて帝になれたっていうのもあったぶん、そこらへんの政治・政を動かすのも心は躍っていたような気持ちはしますけどね。
――譲位を迫られて
全部出し尽くしちゃったんで、しゃあないなとは思っていますよ。しょうがないなって、もう正直そこで「ずっと(帝で)いたい」と言っても、道長も自分の右腕というふうには、なかなかもうなってくれそうもなかったので、「目と耳になれ」っていうセリフは僕好きでしたけど、あまり動いてくれなかったので、それ以降は「しょうがないな」っていう。本当に敦明に託したという感じですかね。自分が退位したあとでも、譲位したあとでも、家族は幸せでいてほしいって気持ちはどこかに絶対あると思うので。
――三条天皇の最期を演じて
何かと最期の思いには託していたと思います。それこそすけ子は泣いているけど、最後見えない月を見て、もう一回闘志に火をつけているような、そのような感じはありましたね。だからたぶん亡くなったあと、敦明が東宮から降りていることにブチキレていると思いますよ。「なにやってんねん!」っていう。敦明らしいけどね。