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宮根誠司(61)が17日、キャスターを務めるフジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜午後10時)に生出演し、出直しで無所属の前職斎藤元彦氏(47)が再選確実となった兵庫知事選の選挙報道をめぐり、「大手メディアの敗北」と私見を語った。
番組では、斎藤氏がSNSで支持を伸ばした一方で、真偽不明の情報が飛び交ったことも伝え、兵庫県民の声として、大手メディアへの不信の声もピックアップ。「『Mr.サンデー』ずっと見てたけど、最近見てない」などの声も報じた。
宮根は「今回取材してみて、若い方はもちろんなんですが、比較的ご高齢の方も、SNS、YouTubeなんかで情報を拾いに行っている」と指摘。ゲスト出演した、東京都知事選で15万票超を獲得したAIエンジニア安野貴博氏も「70代、80代でYouTube当たり前に見ている方いらっしゃいます」と紹介した。
宮根は、斎藤知事がネットで支持を伸ばし、フィーバーのような現象になったことについて「それが自然発生的に、あれだけの熱狂を生むんですか」と感慨を込めると、安野氏は「今回の場合は、斎藤さんのストーリーがパチッとはまった。最初いじめられていて、そこから実は違うんじゃないか、というところで人が集まりだしたという、この一連の流れがストーリーとしてすごくうまくできていた」と分析した。
ここで宮根は「SNSの中にはファクト、事実じゃないものもあるので、どうやって判断していくか、というところもある」と切り出したが、安野氏は「一方で、今のVTRを見ていると、テレビの方を信頼できない、という声がかなり増えていると思いますね。これはちゃんと向き合わなくちゃいけない」と苦言も呈した。
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元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏も「おっしゃるとおりで、いわゆるオールドメディア的な、テレビも含むマスコミへの不信感すごい根強いと思います。そういった中でSNSに情報を取りにいって、SNSだって本当かどうか分からないんですけど、その中で取捨選択をして、どちらかというとテレビよりもSNSを信用している方が増えてきた」と現状を分析。安野氏も「テレビの方をフェイクニュースだと言ってますよね」とかぶせた。
宮根は「いわゆる、我々のテレビ、それから新聞社、大手メディアというのは、平等性だとか、選挙の時にね、それからファクトチェック、事実の確認、裏取りってやつ、それからもう一つはプライバシーの問題。こういうものをいろいろ考えながら報道するか、ニュースにするかしないか考えるわけですよね。一方でSNSなんかは、そういうのをポーンと飛び越えちゃう、というところがあって」とコメント。続けて「今回、私個人が思うのは、大手メディアのある意味、敗北ですよね」と結論づけた。
泉氏も「斎藤さんの勝利であると同時にネットの勝利であり、ある意味、テレビ含めるオールドメディアの面が強いと思います」と同調した。
斎藤氏は、県内の市長22人の応援を受けるなどした元尼崎市長稲村和美氏(52)ら、無所属6新人を破り再選を確実にした。
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