ロックで故郷の名をとどろかせたい―。岡山県出身の男性ボーカル2人でつくるロックバンド「BIZEN(ビゼン)」が活躍の場を広げている。岡山市東区出身のNEOさん、備前市出身のKENTOさんで、県立備前緑陽高(備前市)時代の同級生。パンクロックの激しさとヒップホップの軽快さを融合させた独特な音楽が持ち味だ。東京の音楽事務所と正式契約を果たし、12月に都内でワンマンライブを開く。
〽この話、信じるかあなた次第―。NEOさんが宇宙人と遭遇した“実体験”を描いたという「reptilian(レプテリアン)」は、アップテンポな曲で遊び心にあふれる。KENTOさんが上京する時の心境をつづった「express」はラップ調。「ママの期待置き去り走るTRAIN」などと複雑な思いをストレートに表現する。多彩な視点で次々と曲を生み出し、手がけた楽曲は33曲に上る。
2人は高校時代に出会った。「モテたい」。2年生の時、他の同級生も含めて4人でバンドを組み、文化祭で演奏したのが始まり。卒業後は、岡山を拠点に大阪や東京のライブハウスを巡ってパフォーマンスの腕を磨いた。
「自分たちの音楽を試そう」と、2020年夏にNEOさんとKENTOさんは2人で上京。21年1月から「BIZEN」の名で活動をスタートし、アルバイトと兼業で楽曲やプロモーションビデオの制作に励んだ。
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今年9月、男性4人組ボーカルグループ・GReeeeNなどを輩出した音楽事務所「ハイスピードボーイ」に入った。他の所属バンドと曲作りをした縁で、事務所の社長から音楽性を評価された。曲作りやプロモーションのサポートを受けている。
12月8日には東京・渋谷のライブハウスで、事務所入りしてから初のワンマンライブを開く。新曲も披露する予定だ。
KENTOさんは「上京する前、東京で初めてライブをした思い出の場所。単独ライブは夢だった」と言う。NEOさんは「もっと大きくなるためのスタートライン。ファンのみんなに『これからも応援したい』と思ってもらえるライブにする」と意気込む。
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ワンマンライブは12月8日午後8時から「SHIBUYA THE GAME」(東京都渋谷区)で。チケットは前売り3千円、当日3500円で、いずれも要ワンドリンク代。チケット販売サイト・ライブポケットで購入できる。
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(まいどなニュース/山陽新聞)