イベントの最終盤に豊田駅前でデモランを行った勝田貴元のトヨタGRヤリス・ラリー1(運転しているのはチームスタッフ) 11月20日(水)、愛知・岐阜県が舞台の2024WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』の走行前日となるこの日、名古屋鉄道・豊田市駅前にて無料のファンイベント『ENJOY!Rally Fan Meeting(エンジョイ! ラリー・ファン・ミーティング)』が開催された。
いよいよ迎えたラリージャパン2024の前夜祭として実施されたこのイベントは、駅前の目抜き通りを一部封鎖し、5台のラリーカーと11人のドライバーらが参加してファンとの交流が行われた。
2022年から3年連続での開催となっているラリージャパン2024は、20日(水)にはサービスパークの設営もほとんど終わり、チームは明日の走行へ向けたマシン整備や車検を進めていた。クルーらも、“レッキ”と呼ばれる各スペシャルステージ(SS)の下見走行を終え、明日の開幕を待つのみとなった。
そんな開幕前夜、今回で2度目の開催となった『ENJOY!Rally Fan Meeting(エンジョイ! ラリー・ファン・ミーティング)』は、駅前広場での実施となった昨年よりもさらに規模を拡大し、駅前の大通りを封鎖して行われた。
16時より5台のラリーカーの展示がスタートし、多くのファンが特設広場に来場。17時からは11人のドライバーが参加のサイン会も始まり、さらに多くのファンが詰めかけて選手らとの交流を楽しみながら声援を送った。
サイン会には、TOYOTA GAZOO Racing WRTの勝田貴元、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンスらをはじめとしたラリー1ドライバー8人と、ラリー2ドライバーよりニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)、さらにレジェンドドライバーのユハ・カンクネンとディディエ・オリオールらが登場。大通りを埋め尽くすほど集まったファンへサインをプレゼントし、多くの応援を受けていた。
合同サイン会が終わると、選手代表として勝田が集まったファンへ向けた感謝の挨拶を行った。
「明日から本格的に始まるラリージャパンは、僕たちも本当に楽しみにしてきました」
「今日までのレッキでも、ロードセクションで手を振りながらたくさんの方が応援してくれていて、すごく僕たちのモチベーションに繋がって、嬉しく思いました」
「明日からは、全開でトップ争いができるように頑張っていきます。さらに、僕の走りだけではなく、世界のトップドライバーであるみんなの走りをぜひ楽しんでいただければと思います!」
その後、集まったファンらからは大きな声援が飛び、イベントは最終盤へ。展示されていた5台のラリーカーのエンジンがかかり、大通りをパレードランするかたちで2024年のラリージャパン前夜祭は幕を閉じた。
イベントに参加した勝田は、スタッフの手によってラリーカーのエンジン始動やパーテーションの片付けが進められているあいだ、道路沿いへ集まったファンの元へと駆け寄り、時間の許す限りサイン対応や写真撮影に笑顔で応えていた。計1200人が集まる過去最大規模のラリージャパン前夜祭で、ファンらの声援を一身に受けた勝田は、明日から始まる母国戦で期待に応える走りを見せることができるだろうか。