現在、国民からの支持は低く、王室廃止の議論まで繰り返し行われているスペイン。そんなスペイン王室に、新たな“火種”が生じたのは昨年末のこと。レティシア王妃が妹の元夫、ハイメ・デル・ブルゴ氏と長年の不倫関係にあったと報じられた。しかも、相手のハイメ氏が今年1月に『レティシアと私』という暴露本に寄稿。レティシア王妃がフェリペ国王と出会う前、自分と交際していたと告白したのだ。
レティシア王妃と皇后雅子さま
スペインは、400年以上も前から日本と交流があり、天皇陛下も皇太子のときに、6回訪れるなど日本の皇室とも縁が深い。
「天皇陛下にとって、スペインは特別な国だと思います」
と語るのは、漫画家で皇室ウォッチャーの辛酸なめ子さん。
「1986年、スペインのエレナ王女が来日されたとき、歓迎レセプションの場で外交官デビューした雅子さまを、天皇陛下が見初められたのです」
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このレセプションの数日前に外交官試験に合格された雅子さま。そして今回スキャンダルの渦中にいるレティシア王妃とは、親友と呼べるほどの仲だという。
「2019年、天皇陛下の即位礼正殿の儀に出席するため、フェリペ国王と共にレティシア王妃が来日されました。そのとき、雅子さまとチークキスをしてハグする姿が動画や写真で話題になりました。雅子さまもスペイン語が堪能なので、通訳を介さずにコミュニケーションが取れることもおふたりが親しい理由のひとつではないでしょうか」(なめ子さん、以下同)
また、2人の境遇にも共通点がある、となめ子さんはこう続ける。
「雅子さまもレティシア王妃も、民間からロイヤルファミリーに入った女性です。雅子さまは外務省で外交官を務めたキャリアウーマン。レティシア王妃は大学でジャーナリズムを学び、テレビのキャスターとして活躍してきました」
また、周囲からの心ない声に悩まされたことも共通している。
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「レティシア王妃はスペイン王室で、初めて民間から王室に嫁いだ女性。しかも離婚歴があったことで、保守派の人たちからバッシングを受けました。雅子さまには美智子さまという前例がありましたが、体調を崩されて療養生活をされたとき、さまざまな声が上がりました。お互い、つらいことを乗り越えてきたということで励まし合っていたのかもしれませんね」
レティシア王妃との関係を暴露したハイメ氏は、第2弾として、ドキュメンタリーを映像で制作すると発表。2025年に公開を予定しているという。まだまだ火種がくすぶり続けるスペイン王室。
「集中豪雨で被災したバレンシア州を訪問した、フェリペ国王とレティシア王妃が住民から泥を投げられたと報じられたり、他国でもイギリスのチャールズ国王がオーストラリアを訪れたときに抗議の声を浴びせられたり……。世界的に王室の権威が揺らいでいる時代なのかもしれません。厳しい立場にいるレティシア王妃ですが、雅子さまからの励ましの電話やメールでもあれば、少しは心が安らぐかもしれませんね」