香港前場:ハンセン0.1%安で4日ぶり反落、上海総合も0.1%下落

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2024年11月21日 14:01  サーチナ

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サーチナ

 21日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比24.78ポイント(0.13%)安の19680.23ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.86ポイント(0.28%)安の7071.00ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は664億560万香港ドルとなっている(20日前場は604億6900万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米半導体株安や、欧地域の地政学リスクがマイナス材料だ。東欧地域の地政学リスクを巡っては、ウクライナ軍がロシア領内に米国製に続き英国製の巡航ミサイルを発射。ロシア軍の大規模反撃が懸念されている。ただ、下値は限定的。中国経済の回復遅れが警戒される中、当局は追加の支援策を打ち出すとの期待が根強い状況だ。金融政策に関しては、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が3.1%安、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が2.9%安、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(9633/HK)が2.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。広州富力地産(2777/HK)と融創中国HD(1918/HK)がそろって7.3%、世茂集団HD(813/HK)が5.9%、中国奥園集団(3883/HK)が4.9%ずつ下落した。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.1%安、九毛九国際HD(9922/HK)が4.7%安、海倫司国際HD(9869/HK)が3.9%安、青島ビール(168/HK)が2.2%安、香港生力ビール廠(236/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、太陽光発電や電力設備の銘柄は物色される。カ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が6.8%高、協キン新能源HD(451/HK)が6.3%高、上海電気集団(2727/HK)が4.7%高、東方電気(1072/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の3364.64ポイントで前場取引を終了した。金融株が安い。医薬株、食品・酒造株、不動産株、素材株、運輸株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。自動車株、公益株、エネルギー株も買われている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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