香港前場:ハンセン1.3%安で続落、上海総合は1.0%下落

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2024年11月22日 14:01  サーチナ

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 22日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比257.20ポイント(1.31%)安の19343.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.98ポイント(1.41%)安の6935.91ポイントと続落した。売買代金は796億370万香港ドルにやや拡大している(21日前場は664億560万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米国の対中圧力や人民元安の進行、ウクライナとロシアの戦闘激化が不安材料として意識された。人民元相場に関しては、22日の外国為替市場で、対米ドルのオフショア人民元が7月下旬以来の元安水準で推移している。中国経済対策の期待感などで指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、上値は重く、前引けにかけて下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が9.1%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.6%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.8%安と下げが目立った。百度は決算が失望される。同社の7〜9月期業績は、広告収入の減少が響き、調整後純利益が19%減となった。
 セクター別では、中国の保険・証券が安い。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.6%、中国人民保険集団(1339/HK)と中国太平洋保険集団(2601/HK)がそろって3.1%、中信建投証券(6066/HK)が4.1%、中信証券(6030/HK)が3.8%、華泰証券(6886/HK)が3.4%ずつ下落した。
 レアアース・非鉄関連も売られる。非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が3.9%安、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.7%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が2.3%安、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が1.9%安と値を下げた。
 医薬セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が4.5%安、四環医薬HD集団(460/HK)が2.9%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.7%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.4%安で前場取引を終えた。
 半面、部材や組立のスマートフォン関連は高い。瑞声科技HD(2018/HK)が9.3%、丘タイ科技(1478/HK)が7.7%、舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%、高偉電子(1415/HK)が1.3%、比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.7%ずつ上昇した。
 エアラインや代理店の旅行関連セクターも物色される。中国国際航空(753/HK)が3.6%高、中国南方航空(1055/HK)が3.1%高、中国東方航空(670/HK)が1.3%高、同程旅行HD(780/HK)が2.1%高、香港中旅国際投資(308/HK)が1.0%高で引けた。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.99%安の3336.93ポイントで前場取引を終了した。金融株が下げ主導。消費関連株、医薬株、資源・素材株、インフラ関連株、ハイテク株、公益株なども売られた。半面、空運株は高い。不動産株の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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