女性ドライバーを起用してレースを戦うアイアン・デイムスは、WEC世界耐久選手権でふたたびポルシェでのキャンペーンを実行する。同チームは11月21日、来季2025年の参戦体制を発表し、かつてポルシェのワークスGTチームを運営したマンタイ・レーシングと提携することを明らかにした。
2024年に新設されたWECのLMGT3クラスに『ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2』で参戦したアイアン・デイムスは、2023年まで使用していたポルシェの最新マシンで2025年シーズンの同カテゴリーに戻るとうわさされていた。
■サラ・ボビーがラインアップから外れる
木曜日に発表されたように、来季はメルセデスAMG GT3エボを走らせるアイアン・リンクスの姉妹チームは、セリア・マルタン、ラヘル・フレイ、ミシェル・ガッティンの3名が85号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブし、2月28日にカタールで行われる開幕戦を皮切りに、ル・マン24時間レースや日本ラウンドのWEC富士を含む全8ラウンドを戦っていく。
このなかで注目すべきは、ドライバーラインアップにサラ・ボビーが含まれていないことだ。
ボビーはここ数シーズン、チームの中心選手だったが、このオフにドライバーレーティングがブロンズからシルバーに昇格することが決まった。そのことが彼女のプログラム離脱に影響したものと考えられている。
アイアン・デイムスとパートナーシップを結んだ名門のマンタイチームは、ライアン・ハードウィックがプロトン・コンペティションから移籍し、チャンピオンカーの92号車ポルシェ911 GT3 Rのチームに加わることを明らかにした。チームメイトはリカルド・ペーラとリヒャルト・リエツだ。
ハードウィック、ペーラ、リエツの3名は、来月マレーシアのセパン・サーキットで開幕するAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでもチームを組む予定だ。