歴史学者・磯田道史が、歴史の現場を訪ね歩くBS日テレの番組『磯田道史の歴史をゆく』(後8:00)の26日放送は「京都の真実2時間SP」を届ける。
【写真】古文書を熱心に見る磯田道史と高見侑里 日本の歴史を彩ってきた「英雄」「天才」「変人」などが成功や失敗を刻んだ人生の道。その『歴史の現場』へ日本を代表する歴史学者・磯田道史がゆく。磯田のユニークな視点と絶妙な語り口のわかりやすい解説で歴史の『真実』と『ロマン』を解き明かす歴史同行取材番組。第一歩は千年の都「京都」を舞台に戦国三英傑「織田信長・豊臣秀吉・徳川家康」の『真実』と『ロマン』を解き明かす。
特に注目されるのは、「本能寺の変」の知られざる側面。信長が本能寺ではなく妙覚寺を定宿にした理由や、明智光秀が進言した吉田山への築城計画を、貴重な古文書や遺構から分析する。また、信長が馬揃えで一目ぼれした女性との因果が「本能寺の変」に関係する可能性について、磯田が「歴史ロマン」として語る場面も。
さらに、石川県金沢に残る古文書から「光秀は本能寺の現場にいなかった」という説を浮き彫りにするなど、これまでの定説を揺るがす新たな視点が提示される。
後半では、城郭考古学者・千田嘉博氏を迎え、二条城や秀吉が築いた京都新城などの遺構を訪れる。洛中洛外図屏風に描かれた二条城の2つの天守が、奈良の大和郡山城からの移築によるものだったことを裏付ける証拠が明かされるほか、秀吉が京都を城塞化しようとした「御土居」についても詳しく掘り下げる。特別な許可を得て御土居に登ることができた磯田は、「きょうは興奮して寝られない」と喜びを語った。
磯田は「これまでの歴史番組で描かれてきた『本能寺の変』は織田信長がなぜ殺されたのか?黒幕がいたのか?という観点から描かれることが多いですが、そもそも信長は本能寺になぜ宿泊したのか。自身の城を建てなかった理由なども番組では解明していきます」。
「さらに、番組後半では千田嘉博先生を迎え秀吉や家康がどのように京都で城を建て、街を改造していったのかを現場で見てきました。千田先生と現場に行く事で新たな発見、意味づけが浮かび上がってきました。ワクワクしながら歴史の謎を追ってきましたので、是非ご覧ください」とコメントを寄せている。