NHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜午後8時)で、藤原道長を演じる柄本佑(37)がこのほど行われた取材会に出席した。
同作は吉高由里子演じる紫式部を主人公に、1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家の波乱の一代記を描く。柄本演じる道長は、平安の貴族社会において最高の権力者として名を残した人物。まひろ(紫式部)とは幼いころに出会い、特別な絆が生まれる。身分の“壁”はあれど、最愛の人だった。演じる上での意識について「意識していた訳ではないけど、今思うと道長さんは対まひろか、その他大勢、ということになっていましたね」と率直に回想した。
道長の頭の中は「とにかくまひろ」。まひろの『源氏物語』の執筆をバックアップし、宮中への出仕を勧める。「まひろが内裏に上がってから」は、台本のト書き(注意書き)にも「道長は、とにかくまひろとのことになるとまわりのことが見えなくなる」とたびたび表記されていたという。
24日に放送された45話では、賢子(南沙良)がまひろとの実の子であることが明かされる。さらに、まひろが長年の夢だった旅に出る決意を固め、道長は出家を決断する。
道長の出家の背景について、まひろの旅立ちも起因していたと想像した。「まひろがいなくなっちゃって、3シーン後くらいには出家しているからそうとしか思えないですよね(笑い)」。最高権力者でありながらも「疲れ果てた」を理由に出家してしまう。「(脚本の)大石先生の良いなと思うところは、地に足がついた感じというか。まひろがいなくなってそのショックもあるだろうし、政治的なところもあるだろうけど、『疲れ果てた』と、そのせりふに行くのがすてきだなと」と受け止めた。「すごく立派じゃないというか、立派ではない道長さんを作って頂いたっていう感じですかね。そこが今回の狙いと、僕も助けられたところです。大石先生の、分かる言葉で書かれているというか、とにかく立派じゃないというところがとってもいいなと思ってやっていました」と思いをはせた。
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出家のシーンでは、同作のために昨年の6月から伸ばし続けていた地髪をそった。気温が下がる季節の変わり目だったこともあり「4日目くらいに、若干風邪気味になりました」と苦笑いも、慣れた今は「快適です。できたらこのままがいい」とちゃめっ気を交えた。
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