【写真】バイオリンを弾く左右馬(鈴鹿央士) 『嘘解きレトリック』第8話場面カット
都戸利津の同名漫画を実写化する本作は“やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵”祝左右馬(鈴鹿)と“ウソを聞き分ける奇妙な能力者”浦部鹿乃子(松本)の異色コンビが「ウソ」と「マコト」が入り交じるあや糸のごとき難事件を解決していくレトロモダン路地裏探偵活劇。
■第8話あらすじ
左右馬が留守中の探偵事務所に、馨(味方良介)がやって来た。馨は応対した鹿乃子に、スリや置き引きの注意喚起を促すビラ配りを手伝って欲しいと頼む。馨は先日、駅で歳末警戒の強化を呼びかけていたところ、スリに遭ったと言う婦人に声をかけられた。遠方に嫁いでいる娘のお産に駆けつけようとしたのだが、財布をスラれてしまい途方にくれていたのだ。婦人の頼みに、馨は片道分の切符代を貸したと言う。すると、そこに帰って来て話を聞いていた左右馬が寸借詐欺の手口だとピシャリ。それでも、馨は連絡先も教えたと婦人を疑う様子はなかった。
そんな時、「くら田」で達造(大倉孝二)と「八百六」の六平(今野浩喜)が喧嘩。左右馬と鹿乃子はヨシ江(磯山さやか)とタロ(渋谷そらじ)に仲裁を頼まれる。ことの原因は、六平が急に決まった寄り合いの弁当のお重を「くら田」に発注したことだった。六平は十三折だと言うのだが、書き付けには廿三(二十三)折となっていて、達造はその数のお重を作ってしまった。だが、六平は注文書にも十三折と書いたと譲らない。
左右馬は達造、六平、ヨシ江を一人ずつ事務所に呼んで事情を聞く。すると、3人とも六平が注文時に言葉では「十三折」頼んでいたことが一致。ヨシ江は六平が十三折と書くのも見ていた。だが鹿乃子の耳にも3人の話にウソは聞こえない。鹿乃子は“もしかすると自分にはウソが聞こえなくなってしまったのではないか”と考える。
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