《秋ドラマ中間ランキング》1位は話題上昇中の作品、2位には大化け予想の“ノーマーク作品”が選出

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2024年11月25日 11:00  週刊女性PRIME

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左から奈緒、神木隆之介、柳楽優弥

 民放各局の2024年秋ドラマが中盤を迎えている。

女性1000人に緊急アンケート

「夏ドラマはクドカン脚本の『新宿野戦病院』(フジテレビ系)や松本若菜が火10ヒロインを務めた『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)の2作勝ちでした。今期は当初の予想よりも激戦が繰り広げられているとか」(ドラマウォッチャー)

 そこで、各ドラマを3話まで視聴した女性1000人に緊急アンケートを実施。「あなたがくぎづけになった作品は?」

「ドロドロ不倫ものだと思ったら、夫婦再生ものっぽくて期待」(33歳・山梨県)、「松本若菜と田中圭の夫婦が良い。似合っている」(42歳・千葉県)

 5位は『わたしの宝物』(フジテレビ系)。夫以外の男性との子どもを夫の子と偽って産んで育てる《托卵》がテーマの同作は、「昼顔妻」やセックスレスがテーマの『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』『あなたがしてくれなくても』を手がけた女性プロデューサーによる第3弾。ドラマウォッチャーの神無月ららさんは、

「托卵母となるヒロインの美羽(松本)が視聴者の反感を買いそうなところを、子どもが欲しいがセックスレスで、夫からのひどいモラハラに耐える、けなげな妻として描くことで“まぁ、わかるかも……”と思わせる展開はうまいなと思いました。女性からの好感度が絶大な松本さんが演じているのも大きいですよね。初回ではモラハラぶりが視聴者からフルボッコだった夫の宏樹(田中)が、良きパパになるのも自然な感じに見えた」

 と夫婦役の2人を絶賛。一方で、

「子どもの実の父親で、一度は死んだかと思われた冬月(深澤辰哉)は、見た目のバランスが美羽と正直しっくりこなくて、結ばれる未来が想像しにくいんですが、ヒロインが夫婦再生の道を選ぶなら、このキャストでいいのかも。どう見てもフレネミーな真琴(恒松祐里)が、美羽の不倫をバラしてからが本番。“木10ドラマ”の名作『昼顔』を超えるドロドロと感動を期待しています」(神無月さん)

3位には長寿シリーズがランクイン

 続く4位は、

「玉ちゃんの金髪姿が眼福」(37歳・神奈川県)、「けなげに頑張るヒロインに好感が持てるし、頑張ろうと思える」(28歳・茨城県)

 ヒロインとのカップリングが好評なのが『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)。奈緒主演、玉森裕太共演の同作は、人生どん底のタイミングで金髪男の海里(玉森)と出会い、ヒロインのほこ美(奈緒)が一念発起する“ガチンコボクシングラブコメディー”。ドラマウォッチャーの津田春子さんは、

「最初は軽いラブコメだと思ったのですが、物語が進むにつれ海里の苦悩やそれを包み込むほこ美の優しさなど主演の2人が見事に演じていて惹き込まれます。当初はやたら怒っていて怖かった岡崎紗絵さん演じるゆいもようやく優しくなってきて、見やすくなりました」

 タイトルの『あのクズ』とはいったい誰を指すのか、後半も注目。

 ベスト3は、

「ずっと安定して面白い。うちの母はこの作品が完結するまでは死ねないと言っています」(43歳・京都府)、「やっぱり寺脇さんが相棒だと安心する」(55歳・長野県)

 シーズン23を迎えた『相棒』(テレビ朝日系)がランクイン。2000年からスタートした同作は、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)が相棒と共に活躍していく刑事ドラマ。歴代の相手役には寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、反町隆史と代替わりし、現在は初代の亀山薫(寺脇)が復帰。

「『相棒』は、歴代の出演者が変な形で消えたりしていないことがすごいですよね。一度引退した成宮さんの存在も不自然に消されていないし、チームワークもいいんだろうなと思います」(津田さん)

 右京の最後の相棒は誰になるのか。

ほぼノーマークだった作品が2位に

 2位は、

「ミステリーなんだけど、ほのぼのシーンだけでもずっと見ていたい」(46歳・千葉県)、「柳楽優弥さん、坂東龍汰さんの演技が素晴らしい」(58歳・静岡県)

『ライオンの隠れ家』(TBS系)が2位にランクイン。

 市役所勤めの洸人(柳楽)は自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東)と2人暮らしで静かな日々を送っていたが、そこに「ライオン」と名乗る謎の少年(佐藤大空)が現れて事件に巻き込まれていくヒューマンミステリードラマ。尾野真千子や向井理など脇の豪華出演者も話題の同作。前出の神無月さんは同作を今期の1位に挙げている。

「正直、放送前はほぼノーマークだったんですが、1話を見終わって、これは今期の最高傑作に化けるかもしれない、とドキドキしました。美路人がライオンを“プライド(同じ群れの家族)”と認めて打ち解け合ってから、兄の力になれたときの逆転パワーがすさまじい。疲れて床で寝る洸人のお腹を美路人とライオンの2人が優しくさするシーンと、遊園地の乗り物ではしゃぐ2人を眺めながら“疲れるなぁ”と洸人が微笑むシーンがあるのですが、あのひと言に、弱音を吐かずに頑張ってきた洸人の人生が詰まっていました」

 主演の柳楽をはじめ、出演者それぞれの演技が素晴らしいと評判の同作。

 物語の縦軸の母子失踪ミステリーもいよいよ核心に迫ってきて、これからの展開から目が離せない。

 1位は、

「神木くんはやっぱりすごい役者だ」(42歳・福岡県)、「軍艦島のことを知ることができて勉強になる」(32歳・長崎県)

『アンナチュラル』や『MIU404』を生み出した脚本・野木亜紀子、演出・塚原あゆ子のゴールデンコンビが満を持してTBSの日曜劇場で登場した今作。

 1958年、日本の高度成長期を支えた石炭産業のために存在した長崎県の端島(軍艦島)とそこに生きる人々の暮らし、そしてまだコロナ禍以前の生活を送ることができた2018年の東京で、その日暮らしのホスト・玲央(神木隆之介)と老女・いづみ(宮本信子)のつながりを描きながら、その2つの時空がじわじわと結ばれていくストーリー。神木が過去と現在を二役で演じるのも話題だ。神無月さんは、

「初回でいづみは軍艦島のことを頑なに『端島』と呼んでいました。今はほぼ廃墟ブームでしか語られることのない軍艦島を、そうは呼ばせない、生きてきた証しを汚させない、という彼女の強い意志。地下800メートル、気温35度の多湿地獄の中の採掘で採れる石炭(黒いダイヤモンド)産業や、端島の文化を余すことなく描く、歴史に埋もれさせたりしない、という制作陣の気迫を感じます」

 杉咲花、土屋太鳳、池田エライザと3人のヒロインが登場するが、神無月さんの推しは、

「個人的には、わがままに振る舞いつつも周りの人間の気持ちがちゃんと見えている百合子(土屋)が、見た目もプライドの高さも『風と共に去りぬ』のスカーレットのようでお気に入りです」

 秋ドラマも折り返し地点。あなたの“神作”は入っていましたか?

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