“アンチ・シンデレラストーリー”でパルムドールを獲得した映画『ANORA アノーラ』日本版予告編

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2024年11月26日 10:09  ORICON NEWS

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映画『ANORA アノーラ』(2025年2月28日公開)日本版ポスター (C)2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
 今年5月の「第77回カンヌ国際映画祭」でパルムドール(最高賞)を受賞。アメリカで10月18日から6館で先行公開され、1館あたりの興行収入が9万ドルを超え、今年公開作の週末館アベレージNo.1を記録。その後、評判が広がり現在では北米1500館まで拡大上映されている映画『ANORA アノーラ』が来年(2025年)2月28日より日本で公開される。日本版ポスタービジュアルと日本版予告編が解禁となった。

【動画】映画『ANORA アノーラ』日本版予告編

 本作の監督は、多くの国際映画祭で喝采を浴びた『タンジェリン』(15年)、アカデミー賞助演男優賞(ウィレム・デフォー)にノミネートされた『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17年)など、幾度となくアメリカ社会の「声なき声」をすくいあげ、丁寧かつユーモラスに描写してきたショーン・ベイカー。本作で描いたのは、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、ロシア系アメリカ人の若きストリップダンサー、アノーラの等身大の生きざまだ。

 ニューヨークを舞台に、身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを21世紀風にリアルに映し出した本作は、セックス、美、富というパワーゲームの中で利用されながらも、自らの幸せを求め続ける人間たちへの賛歌をユーモラスに、そして真摯(しんし)な眼差しで描き、監督作品史上最もエンターテイメント性が高く、清濁合わせのむ人間らしさにあふれた作品となった。

 日本版予告編に挿入されているVariety評 「『プリティ・ウーマン』がディズニー映画のように見えてくる」や、カンヌ国際映画祭審査員長を務めたグレタ・ガーウィグのコメント「真実味がありつつも予想だにしない作品」からも、シンデレラストーリーのその先を行く、ー筋縄ではいかない物語を予感させる。

 主役のアノーラ、通称アニーを演じるのは、新星マイキー・マディソン。監督は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19年)と『スクリーム』(22年)での演技を見てマディソンを抜てき。監督の期待に見事に応え、本作の演技で批評家から大絶賛を浴びている彼女は、今年の賞レースの注目の的になること間違いない。

 アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァン役は、「ロシアのティモシー・シャラメ」の愛称で親しまれるマーク・エイデルシュテイン。『コンパートメントNo.6』(21年)で強烈な印象を残し、数々の賞を受賞したユーリー・ボリソフも2人の結婚を阻止しようとする男の1人を好演している。

 予告編は、アニーが大富豪の御曹司イヴァンと運命的な出会いをはたすシーンからスタート。イヴァンの契約彼女になり、『プリティ・ウーマン』ばりに買い物をし、ラスベガスで豪遊、ついには結婚式をあげ、超高価な結婚指輪もゲット!と、とんとん拍子にことが運ぶ。しかし、彼らの結婚を無効にしようと2人の男が自宅を訪ねてきたことから雲行きはどんどん怪しくなっていく。

 約束されたハッピーエンドなんて存在しない。物語は自分で作るしかない。ちょっとビターで最高に刺激的な21世紀の“アンチ・シンデレラストーリー”。逆境に立ち向かう強気でセクシーなアノーラに、勇気づけられ、元気をもらえそうだ。


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