《新国立劇場は、すべての劇場関係者に対して個人的な発言であったとしても、責任ある言動を求めています。当然のことながら、あらゆる差別を決して許容しません。このたび、新国立劇場バレエ団の関係者によるX(旧ツイッター)個人アカウントでの不適切な投稿により、多くの方々に疑念を与え、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます》
11月25日、公式HP上でこう声明を発表したのは、東京・渋谷の劇場『新国立劇場』。ここで示されている“バレエ団の関係者”というのは、同劇場のバレエ団に所属するソリスト・中島駿野氏のことで、最近同氏のX上での発言が波紋を呼んでいた。
特に問題視されているのは、11月11日に中島氏が投稿した内容。中島氏は、実業家の三崎優太氏(35)が、“自国を優先”しているとする次期米大統領ドナルド・トランプ氏(78)と日本の政府を比較し、「日本も同じように、日本を一番に考える姿勢を貫いて欲しい」と訴えたXの投稿を紹介したサイトの記事を引用した上で、絵文字を添えてこう綴っていた。
《そもそも、国会議員の9割は朝鮮の方みたいですしね》
そもそも何を根拠に中野氏がこう主張しているかは定かではないが、公職選挙法では、国会議員になるための条件について、日本国民で満25歳以上(衆院)、満30歳以上(参院)とされている。投稿は12日までに削除されたようだが、X上では、“根拠不明”の発言に対して厳しい声が相次いだ。
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《新国立劇場バレエ団ソリスト中島駿野、ヘイトデマを黙ってツイ消しして終わりにするのは不誠実ではないか》
《バレエはよく見るけど、こんなのが混ざってるなんて、夢を破壊された気分。この人が出てる公演は見ないようにしよう。中島駿野は夢の芸術世界を潰してくれた》
《ど直球のヘイトデマを垂れ流しているので通報した》
中野氏は13日にXを更新し、先の投稿を謝罪した。
《先日の投稿について、深くお詫び申し上げます。軽率な考えから不適切な内容を発信してしまいました。該当の投稿はすでに削除いたしました。皆様からのご指摘を真摯に受け止め、気を引き締めてまいります。改めて心よりお詫び申し上げます》
謝罪したものの、所属先の新国立劇場に対応を求める声も多く、発端となった投稿から2週間が経過した25日に同劇場は冒頭のように謝罪。
続けて、《年齢、性別、国籍にかかわらず、すべての人々が誇りと潤いを感じ、心豊かな生活を実現できる場所であるとともに、社会参加の機会を提供する場として、社会包摂の役割を果たし、活力ある社会の構築に貢献していくことが求められている》とし、《当該関係者に対し厳重な指導を行い反省を求めるとともに、当面、主催公演への出演を見合わせることを決定しました》と発表した。
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問題となった投稿については謝罪した中島氏だが、それ以外にもソースが不確かなワクチンに関して懐疑的なニュースをたびたびリポストしており、なかには陰謀論めいた情報も。それゆえ、こんな声も上がっている。
《心配になりますね・・・》
《「新国立劇場バレエ団ソリスト」の名を掲げている中島駿野という人、リポストしているものがやばすぎてドン退きした。これはまずい。頭抱えた》
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