スタンダップコメディアンのぜんじろう(56)が25日、兵庫県太子町の「太子国際コメディフェスティバル2024」(12月1日まで開催中)のオンライン取材会に参加した。ぜんじろうは、発起人の1人となる。
【写真】『太子国際コメディフェスティバル2024』の会見を盛り上げたぜんじろう 会見では、先日64歳の若さで亡くなった桂雀々さんについての質問が。ぜんじろうは「すごくかわいがっていただいた。落語でも落語という形を取らなくても笑いが取れる、両方兼ね備えた革新的な方。このフェスにも出ていただこうと思っていたのに…。ショックです」と追悼した。
ぜんじろうは大学時代に昨年亡くなった上岡龍太郎さんに弟子入り。ラジオ大阪『歌って笑ってドンドコドン』の生放送を終えて街角にいた上岡さんに弟子入りを直訴して、芸能界に入った。この現場に共演者の雀々さんもいたという。最後に会ったのは「昨年か、一昨年かちょっと時系列が定かじゃないんですが、食事の時にいろいろアドバイスをいただきました。僕がいろいろやってて誤解されるようなことがあるんで『明るく丸くいきや』と。その辺は僕に足りないところだと思いました」と諭されたという。
フェスは今回が3回目。太子町に隣接する姫路市出身のぜんじろうが22年、聖徳太子1400年祭の公式芸人に就任。地域とコメディーの両方を活性化するイベントの開催を提案して始まった。今回も松村邦洋や山田雅人、セイン・カミュなどさまざまなジャンル、国籍のコメディアンに声をかけ、期間中は多数のイベントが開催される。ぜんじろうは「ヘイトはあかんけど、ここではタブーがない。好きなことが言えて、好きな笑いが選択できることは僕の中の理想の日本になると思う」と話していた。