NHK連続テレビ小説『おむすび』で主人公が憧れる書道部の先輩、風見亮介を演じた注目の若手俳優、松本怜生(24)が本誌に初登場♡ 現在配信中のショートドラマ『最期の授業―生き残った者だけが卒業―』では、風見先輩とは真逆の不良高校生、上田正人を演じている。
「上田は一匹狼で、基本的に他人を見下しているタイプ。誰かが悲しんでいても、それを笑って見ているような人間なので、僕はまったく共感できないです。作品のテーマがデスゲームなこともあって、現場は異様な雰囲気でした。だからこそ、役に入り込める感覚があって。ここでずっとお芝居をしていたいと思える、貴重な経験をさせてもらいました」
そんな松本が俳優を志したのは、高校時代のある大きな挫折がきっかけだったという。
「バットを買ってもらったのがうれしくて、6歳のころからずっと野球を続けていました。でも、高校3年の夏の大会直前に、靱帯を切るけがをしてしまって。入院中に両親が用意してくれたのが、大量のDVDだったんです。物語の登場人物たちは、いろいろな体験をして輝いていて。自分にはずっと野球しかなかったから、嫉妬してしまったんですよね。そのとき、役者になれば、これまでとは違う人生も体験できるんじゃないかと思ったんです。それに、10年以上積み上げてきたものが最後に崩れ落ちる挫折を味わったので、このままでは終われないなって。もう一度何かに挑戦したくて、無我夢中で俳優の道を志しました」
周りの俳優たちにも「熱意だけは負けたくない」と語るほど、仕事への情熱にあふれる松本。プライベートについて聞いてみても「正直、仕事一色です(笑)」という答えが。
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「休みの日はずっと寝ているか、翌日の仕事の準備をしています。台本の覚えがいいほうじゃなくて、何回も読み直したいんです。自分の芝居は、まだまだ『ここがアカン』と思うことばかり。遊びたい欲もないので、家にこもって、プロジェクターでメジャーリーグを見ています。飲み物やお菓子をベッドの周りに置いて、一歩も動かないです。人をダメにする空間ですね(笑)」
【PROFILE】
まつもと・れお
愛媛県出身。’00年4月27日生まれ。大学時代に開設したTikTokが話題となり芸能界入り。’22年『不幸くんはキスするしかない!』でテレビドラマ初出演。’24年、NHK連続テレビ小説『おむすび』の風見先輩役で注目を集める。
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