俳優の畑芽育が主演し、HiHi Jetsの作間龍斗、美 少年の那須雄登、少年忍者の織山尚大、ジュニアの内田煌音が共演する映画『うちの弟どもがすみません』(12月6日公開)。このほど、突然“姉弟”となり一つ屋根の下の同居生活を送ることになったメインキャラクターを演じた5人が合同インタビューに参加。劇中さながらの和気あいあいとした雰囲気のなか、互いの印象や撮影について語った。
【写真】作間龍斗、那須雄登ら4兄弟のオフショット オザキアキラ氏による同名漫画(集英社『別冊マーガレット』連載)を実写化。大好きなお母さんと新しいお父さんとの穏やかな生活に憧れる女子高生・糸を待っていたのは、超イケメンだけどクセ強な4人の弟たちだった。こんな新生活聞いてない!と戸惑いつつも、お父さんの転勤でいきなり姉弟5人での同居生活がスタートするというストーリー。
頑張り屋さんで、しっかりものの長女・糸を畑、ぶっきらぼうで人一倍家族想いな長男・源を作間、頭脳明晰(めいせき)で周りをよく見ている策略家な次男・洛を那須、ミステリアスで繊細な三男・柊を織山、甘えん坊で一家のアイドルな四男・類を内田が、それぞれ演じている。
■那須雄登、撮影現場でイジられまくり 畑芽育「いない日はみんな、ちょっと寂しい」
――この作品に出演することが決定した際、メインキャストの顔ぶれを見ての感想はいかがでしたか。
畑:まずは素直に、とてもユニークな設定だな、と思いました。家族になって、そこから恋に発展するというのは、あんまりないシチュエーションなのでドキドキもしますし、男性陣にこう囲まれる役柄なので、現場に入るまでは結構ソワソワしていたのですが、すごく皆さん優しい方々でとても助かりました。
作間:まずウチの事務所の人が多いな〜って思いました。最初は那須と織山と共演するかもしれないと言われていて、そこに小さい子がもう1人入るということでどんな感じになるんだろうと思いつつも、始まる前から楽しみでしたし、始まってからも楽しかったです。
――那須さんは現場でたくさんイジられていましたね(笑)
那須:本当にみんなに愛してもらって(笑)、うれしかったです。最初は姉弟でラブコメってどういう感じなんだろうと思いましたが、ふた開けて台本を読んでみたらすごく面白そうだったし、撮影進んでもやっぱりいい雰囲気。このキャストだからこそ出せた雰囲気だったと思うし、思っていた以上にすごくキュンキュンする作品になったんじゃないかな。
織山:那須、作ちゃん、新しく入ってきた煌音くんというメンバーは自分の中では結構、新鮮。あまり考えつかない組み合わせでした。作ちゃんも、那須くんも、煌音くんも、もちろん畑芽育さんもめちゃくちゃ役にハマっているし、自分もすごく役に似ているところを感じて、演じやすかったです。
――煌音くんはお姉ちゃん、お兄ちゃんたちとの共演はいかがでしたか。
内田:今、織山くんが言った通り、僕たちそれぞれ役に合っている気がしました。現場に入ってみると、みんな優しくしてくれて、楽しかったです。
――怖いお兄ちゃんはいなかったですか(笑)
内田:はい、大丈夫です(笑)
――那須さんはどのようにイジられていたんですか。
作間:那須の笑い方がおかしなことに気づいたんです。特徴的な笑い方をするんだよねってスタッフさんが気付いて…。
畑:そこから那須さんのモノマネ大会が始まって。那須さんがいない日はみんな、ちょっと寂しがっていて。『那須さんも現場に来なよ!』と作間さんが連絡をしてくださって。
作間:連絡をするんですけど、返ってこない(笑)
那須:絶対に返さないです(笑)
畑:休みはちゃんと休みたいタイプなんですね。
――煌音くんも一緒にイジったりしたこともあるんですか。
内田:ちょっとだけしていました(笑)
一同:(笑)
内田:那須さんはすごく優しくて、ずっと話してくれるし、とにかく優しくてよかったなって。
那須:いい子ですね。すばらしい子ですね。
織山:僕は那須と同期なんですけど、オーディション会場から、ちょっとずつ仕事に呼ばれるようになっていって、コンサート会場に5、6人で行っていた頃をすごく思い出した。輪の中心になるんですよね。イジりやすいし、優しいし、全部返す。そういうのが那須っぽいなっていうのはすごく思い出せました。
那須:ちょっと僕の好感度が上がるかな?たくさん書いてください。
――ムードメーカーってことなんですね。
那須:そうですね!
畑:自分で言うのはどうなんでしょう(笑)
■作間龍斗→内田煌音への“モテムーブ”を那須雄登が目撃 普段とのギャップに驚き
――それぞれ個性的なキャラクターを演じていらっしゃいますが自分と似ているところ、違うところはどこですか。
畑:集中すると、そのことに一生懸命になっちゃって、周りが見えなくなるところ。糸ちゃんは本当に頑張り屋さんでひたむきな女の子なのですが、私も比較的やると決めたことは最後まで成し遂げたい人間なので、そういうところはすごく近いかな。逆に違うところは、糸ちゃんはご飯を作るのがすごく上手なんですけど、私あんまり得意じゃないので、糸ちゃんの器用な部分はすごいなって(笑)
作間:僕も源と同じ長男なのですが、ここまでたくさんきょうだいはいない。源はすごく家族想いで弟たちのことを考えているんですけど、僕自身はそうしたいなって思うところ止まり。妹がいるので、妹のことや親のこともいろいろ考えたいけど手が回らないなってところで止まってしまうので、源はそこをちゃんと実行していてすごいな、と思います。
那須:洛は一見真面目で冷静なキャラなんですけど、次男っぽいというか自由気ままなところもあるなって。そこは僕もちょっと似ているところがあります。やることはやるけど、ほどよく適当みたいな(笑)。そういうところはすごい似ているかなと思います。あと、僕はコンタクト派なのでそこは違いますかね。
織山:柊くんは自分の部屋にいることが多くて、ずっとフードかぶっているんですよ。僕も結構プライベートでフードかぶっていることがあるんですけど、大阪のマネージャーさんから大バッシングを受けました(笑)。フードをかぶっていると『顔が見えないから顔を見せなさい』って。なので意気投合というか、原作漫画を読んでいて『あ、俺じゃん!』と共感しました。逆に似てないところは、柊くんはすごくゲームがうまいので、劇中で繰り広げてるプレーがすごすぎて…。自分は、絶対にこんなふうにできないだろうな、と。
内田:やっぱりポンコツなところ。
畑:それ、ずっと言ってますよね?(笑)
内田:あと類くんは真面目で、僕は真面目なところもあるけど、すぐに『嫌だ』って言うところがあるので、ちょっと違うところなのかな…?
――皆さん、すでに本物の姉弟のように仲良しですが、撮影を通して知ったお互いの意外な一面はありますか。
畑:私は最初、織山さんのことが、すごく怖かったんです(笑)。話しかけづらい、というか、1枚バリアがあるような印象で、でもやっぱり弟役ですし、どうしたものかな…と思っていて。ある日、織山さんと長く一緒にいるシーンがあって、そこでしゃべりかけてみると意外とただの照れ屋さんなのかなと思いまして。思春期の弟にしゃべりかけているような感覚になって、ちょっとずつお話できるようになりました。
――その関係性の変化は劇中と似ていますね。
畑:そうですね、だいぶ近いなと思います。
織山:畑芽育さんが『普段、どういう感じで過ごしているの?』と休憩時間に聞いてくださるんですけど、『あ、おんなじ、おんなじ』って“似てるよムーブ”してくるんです。
畑:いいじゃないですか!共通項を探してたんです(笑)
織山:なにを答えても『私と同じやん!』みたいな(笑)。優しい人なんだなと思いつつ、ダンスのこととか褒めてくださって、メイクさんとかいろんな近くにいる大人に『見てください!見て見て!』って(笑)。僕は柊くんの部屋に閉じこもって逃げてました(笑)
――那須さんはいかがですか。
那須:撮影中に成田家でのセット転換があって、俺と作ちゃんが話していて後ろに煌音がいて、煌音の後ろをスタッフさんが通ろうとして。作ちゃんが煌を『こっちおいで』って引き寄せて…作ちゃん、モテムーブしてるなって。俺が初めて見た作間龍斗でしたね。
作間:年下は絡むことがあまりないからね。
那須:普段一緒にご飯も行くんですけど、作ちゃんは宇宙人みたいな人で『なにを考えているんだろう?』みたいなタイプだったから、すごく面倒見がよくて、めちゃくちゃお兄ちゃんしている姿がいいな〜と思いました。
内田:織山くんと芽育ちゃんがシーンを撮っている時に、作間くんと那須くんとご飯を食べに行きました。いつものテンションと違う作間くんと那須くんを見ることができて、楽しかったです。
■作間龍斗 vs. 織山尚大、白熱の騎馬戦シーンを振り返る「すてきな経験をさせていただきました」
――劇中では騎馬戦のシーンが印象的でしたが、実際の撮影はいかがでしたか。
作間:大変だったよね。長かったし…。
織山:照り返しも強く、リハーサルでは2人ともサングラスをかけていました。目がやられてしまうので。天気が良すぎるぐらい良くて。
作間:騎馬戦のエキストラの方も、最初は1回1回靴を履いていたのですが、後半はもう、めんどくさくなって、みんなずっと裸足になり、本当に騎馬戦やっているぐらいの熱はあった気がします。それぐらい大事なシーンでもあったので、1日かけて撮影できてよかったです。映画の中でもインパクトあるシーンになりました。
――あんなに真剣にお互いバトルすることはなかなかない気がします。
織山:騎馬戦の撮影は、周りから360度カメラが回って撮っていたんですけど、それがすごく『学校で映画撮ってるわ〜!』と思えて、すてきな経験をさせていただきました。
畑:本当に暑い日でしたよね〜。こちらは朝から夕方まで撮影している2人と違って、涼しいところで3人(畑、那須、内田)で涼んでいたので、申し訳なかったです。(笑)
那須:でもすごかった!あんなにバチバチやると思わなくて。
畑:見ていた場所からは結構距離がありあまり近くからは見られなかったので、実際に映像で見ると、だいぶ白熱した戦いが繰り広げられていたんだなって驚きました。
内田:僕は騎馬戦というものを知らなかったです。確かお兄ちゃんが6年生の頃に、帽子を取る、なんか騎馬戦みたいなことしていて、そのゲームに似ているなって思いました。
――暑い中の撮影だったんですけども、皆さんにとって今年の夏はどんな夏になりましたか。
畑:夏の撮影ってすごく大変なんですけど、一緒に乗り越えている感、一丸となっている感じがすごく強まりました。暑さに耐えながら、雨もすごく降って、スタッフさんがその雨の跡を消してくれて、そういう苦労があったからこそ、スタッフさん含めより一層絆が深まったと思います。
作間:家のシーンでは空調が止まっていたので、スタッフさんがすぐ扇風機に氷のうみたいものをつけてくださって。まだ夏も始まってなかったぐらいの季節だったので、『もう1ヶ月遅かったらやばかったね』みたいな話をしていました。24年の夏は、この撮影が大きな思い出になりましたかね。
那須:いやほんと楽しかったっすね〜。
畑:本当に思ってますか?(笑)
那須:いや、めっちゃ思ってる!最初は探り探りだったんですけど2日、3日で本当に同世代として仲良くなったし、煌音はやっぱりかわいらしいし。ああだこうだしゃべりながら、集中する時は集中して…ちょっと空き時間にコンビニに行ってコーヒー買ったり。本当に和気あいあいとして。メイキングを見ても、客観的に、やっぱり楽しそうだなと思うんですよ。本当に素で楽しめていた。最高の現場でした。
織山:今回の現場ではスタッフさん含めて、すごくコミュニケーションを取れたなっていう印象がありました。畑芽育さんがこじ開けてくれる人だったので、それがなかったら、こんなに話せてなかったなと。すごくいい思い出になりました。
内田:すごく不思議な夏でした。お姉さんもお兄ちゃんもいっぱいいて、すごく見ていてくれているし、すごく不思議でした。どうやったらコミュニケーションできるのか難しかったけど、しゃべっていたら慣れてきて。とても楽しかったです。