今年でデビュー25周年を迎えた嵐。デビューした11月3日に合わせ、25周年の記念特設サイトを開設。ライブDVDのブルーレイ化や、YouTubeですべてのMVを公開したりと、ファンにとってはうれしい企画がめじろ押しだが……。
『嵐、私の推し曲』TOP10
「5人が直接ファンの前に姿を見せる企画は、いまだ発表されていません」(音楽ライター)
5人が歌う姿を見せたのは、活動休止前最後の『This is 嵐 LIVE2020・12・31』のライブが最後。しかも、オンラインでの生配信ということで無観客でのライブだった。そこで今回、全国の30代〜60代の女性500人に『嵐、私の推し曲』というアンケートを実施。シングル曲の中から、いちばん聴きたい曲と、その曲に対する思いを語ってもらいました。
まずは10位。'00年にリリースされた、4枚目のシングル『感謝カンゲキ雨嵐』がランクイン。
「10周年、20周年のツアーオープニング曲。両方ともすごく盛り上がった記憶があるので」(徳島県・58歳)
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「勇気をもらえる。盛り上がりの部分が大好き」(埼玉県・39歳)
二宮和也出演ドラマ『涙をふいて』(フジテレビ系)のオープニングテーマとして起用され、ファンへの感謝を伝える曲となっている。
「コンサートでも終盤によく歌われている代表曲。『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の最終回スペシャルでは、最後の歌唱曲になりました」(前出・ライター、以下同)
9位は、'08年リリースのシングル曲23枚目になった『truth』。
「嵐の曲は比較的ハッピーなものが多いけど、この曲はアダルトで男っぽい雰囲気。ダンスもカッコいい!」(福岡県・58歳)
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「大野(智)くんが主演したドラマ『魔王』の主題歌。妙にミステリアスな感じだけど、楽曲は覚えやすく、すごい好きになりました」(京都府・49歳)
両A面シングルとして発売され、もう1曲は『風の向こうへ』。こちらは、日本テレビ系の北京オリンピック特別番組のイメージソングだった。
「アンケートにも書かれているように、TBS系の主演ドラマ『魔王』の主題歌です。歌詞にはドラマにつながるキーワード“真実”“百合”“隠しきれぬふたつの顔”などがちりばめられています」
8位は『桜ソング』
続いて8位にランクインしたのは、'05年リリースで14枚目シングル『サクラ咲ケ』。
「コンサートで盛り上がる曲で、元気がもらえる」(東京都・63歳)
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「息子の学校の卒業式で、生徒たちが歌っていたのが印象に残っています」(神奈川県・61歳)
夢をつかむため明日へ向かっていこうといった、応援ソング。タイトルには合格祈願の意味も込められている。
「オリコンが調査している『桜ソングランキング』で、
'13年、'14年に2位にランキングされました。ちなみに1位は森山直太朗の『さくら(独唱)』でした。予備校のCMソングに起用されていたので、ファンでなくてもサビの部分を聴いたことがある人は多いのでは?」
そして7位は'06年リリース、16枚目のシングル『きっと大丈夫』。
「いとこがこの曲が好きで、カラオケでよく歌っていたのを思い出します」(宮城県・55歳)
「落ち込んでいたときにこの曲に励まされました。歌詞もMVもコミカルで、聴いていて楽しくて大好きです」(愛知県・56歳)
ビタミン飲料『C―1000』のキャンペーンソングで、メンバー出演のCMも注目された。
「『C―1000』には、嵐が4曲CMソングを提供していて、『きっと大丈夫』は3曲目。この曲はCMが放送されるなり、メーカーに問い合わせが殺到したと聞いています」
ドラマ主題歌もランクイン
6位にランクインは、'10年に発売された30枚目のシングル『Monster』。
「ポップな曲が多い嵐の中で、この曲はカッコいいイメージ。何年たってもAメロが流れると、テンションが上がる」(大阪府・35歳)
「この曲が聴いていていちばんときめく。ファンタジーだけど、どこか現実でもありそうな心の声を歌っているところがいい」(鳥取県・39歳)
大野が主演したドラマ『怪物くん』(日本テレビ系)の主題歌。映画化もされ、同じく主題歌として使われた。
「子ども向けのドラマですが、役者としての大野くんの評価が上がった作品ではないでしょうか。実写化が難しい作品で、大野くんだからこそ実現した作品といえるかもしれません」
折り返しになる5位に入ったのは、'08年にリリースで22枚目のシングル曲『One Love』。
「『花より男子』が大好きで、映画の主題歌として内容と歌詞がとてもマッチしていた。聴くと今でも幸せな気分になれる」(東京都・44歳)
「自分の結婚式にも使わせてもらったので、思い入れのある曲です」(埼玉県・37歳)
松本潤が出演した映画『花より男子ファイナル』の主題歌。『花より男子』を原作としたドラマや映画の3曲目となる。
「アンケートにもありましたけど、“ウエディングソング”として定番になりつつありますね。レコーディングしているときには『I LOVE YOU』という仮タイトルで進められていたそうです」
嵐最後のシングル曲
4位は、'20年にリリースされた58枚目のシングル『カイト』。現時点で、嵐最後のシングル曲。
「オリンピックのときによく聴きました。米津さんとのコラボでいい感じだった」(高知県・63歳)
「曲そのものも好きだし『紅白』で見た映像と、活動休止が重なって印象に残っている」(千葉県・49歳)
米津玄師が作詞作曲をし、
'21年東京オリンピックの、NHK公式テーマソング。
「新しく建築した国立競技場で収録した歌唱映像が、'19年の『紅白』で公開され話題になりました。嵐として、初めてシングルミリオンを達成した曲でもあります」
さて、トップ3の一角、3位は、'07年リリースのシングル20枚目となった『Happiness』。
「聴いても歌っても題名のとおり、ハッピーな気分になれる」(長野県・61歳)
「歌詞がいいのはもちろん、アップテンポで聴いていると、とても元気になれる」(鹿児島県・52歳)
二宮と櫻井翔が主演のドラマ『山田太郎ものがたり』(TBS系)の主題歌。高校野球の大会で、吹奏楽演奏の応援歌の定番曲にもなっている。
「友情をテーマにしたロックナンバーで、JALのCMソングや、日本テレビ系の『24時間テレビ 愛は地球を救う45』のオープニングテーマにも採用されました」
圧倒的1位の曲は
2位に入ったのは、これもドラマ主題歌の'07年リリース、18枚目のシングル『Love so sweet』。
「『花より男子』のドラマが好きだった」(青森県・44歳)
「当時、好きな人と重ね合わせて聴いていました」(大阪府・44歳)
ドラマ『花より男子2』の主題歌として、嵐の大ブレイクのきっかけになったともいえる楽曲。
「GLAYのボーカル、TERUさんがこの曲が好きで、ファンクラブ限定のライブでカバーしました。松本さんと初めて会ったとき、カラオケでこの曲をデュエットしたそうです」
そして、2位にダブルスコアで1位に輝いた曲は、'99年のデビュー曲『A・RA・SHI』。
「やっぱり好きになったきっかけのデビュー曲なので」(東京都・66歳)
「グループ名をつけた曲だし、サビのインパクトが抜群」(大阪府・40歳)
『バレーボールワールドカップ1999』(フジテレビ系)のイメージソングとして制作され、まさに嵐の“物語”が始まった楽曲。
「ハワイのホノルル沖、クルーズ客船にマスコミを呼び込んでデビュー記者会見を行いました。直前までメンバー全員が、嵐としてデビューすることを知らされていなかったそうです。そこから事務所を代表するグループに成長したんですから、本当の“サクセスストーリー”ですね」
完全復活した嵐が見たい、というファンの声はいまだ届かず、メンバーそれぞれの動向が報じられるだけ。5人が再び嵐としてステージに立つ日は、いつになる─。
<取材・文/蒔田 稔>