女優西内まりや(30)が、縦型ショートドラマプラットフォーム「UniReel」で12月中公開予定のオリジナル作「殺せなかった妻」で笠松将(32)と主演を務める。
自身演じる財閥令嬢の蘭が、秘書と不倫を繰り返す笠松演じる夫に財閥乗っ取りや殺害計画も画策されるサスペンスヒューマンドラマ。このほど日刊スポーツなどの取材に応じ、脚本や展開に面白さを感じて出演を決意した一作への思いや、昨今の自身の活動についてなどを語った。
昨今流行の兆しをみせる課金制ショートドラマ。今作も1話90秒で55話を届ける予定で「蘭に勇気をもらって応援している自分もいましたし、見ていただかないとわからないとはこういうことだなと。私が皆さんに伝えたい部分と被りましたし、それは見ていただいてのお楽しみです」と語った。
映像作出演は21年公開のNetflix「全裸監督 シーズン2」以来、約3年半ぶり。ドラマ出演は「諦めていた部分もあった」と明かしつつ「演じてみたいと思った役でしたし、やってみて楽しかったです。10代、20代では持てない人間味というか、今だからこそ演じられる良い意味での強さもあったと感じています。愛のある、良い現場でした」と振り返った。
近年は人間不信に陥る時期もあったといい、自分自身と向き合う時間も多くなっていたという。
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「私はもともと本音を言えずに自分を責めてしまうタイプでしたが、いよいよ限界がきてしまって。この数年、自分の内側と向き合って、最近は心境に変化が出て自分の考えを前向きに発信できるようになりました。もちろん選択を間違えることもありますけど、自分の考えたことをプラスにとらえられることが増えたので、良いタイミングで意味のある作品と出会えたなと感じています」
理想の男性像について聞かれる場面もあった。「自分の持っていないものを持っている人に強くひかれる瞬間もありましたが、今はそうではなくて、自分自身を大切にされていればそれだけでいいというか。もちろんいろんな条件とか相性もあるかもしれないですけど、自分が豊かに充実していればきっと私と方向性は似ているなと。そうした心の豊かさを持っている人が良いなと思います。自分の信念と同じ生き方をしている人がいたら覚悟をもって向き合いたいなと思っています」と力を込めた。
現在は約7年前に自身が設立した会社代表も務めながら活動中。今後は企画や事業として何かを立ち上げる計画もあるといい「役を通してはもちろん、西内まりやとしてのメッセージや表現を伝えることも増やしていきたいです」と意気込んだ。
中学1年での芸能界入りからモデル、歌手、女優と豊富な経歴を持つ西内に、ショートドラマ出演という新たな経験が加わった。「ネタバレになるので言えない部分もありますが、すごくミステリアスで殺されそうになっても死なない女性です。私も何度も打たれてきましたが、すごく元気に過ごしていますし、生まれ変わった感覚もあります。もう殺せないですよ、私のことは」。今作も30代を迎えた自身のきっかけのひとつにする。【松尾幸之介】
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