アメリカのトランプ次期大統領が有罪評決を受けた不倫口止めをめぐる裁判で、トランプ氏側が有罪評決を破棄するよう求めました。
この裁判は、不倫の口止め料をめぐって業務記録を改ざんした罪で、今年5月、トランプ氏に有罪の評決が下されたものです。
トランプ氏側は2日、ニューヨーク州の裁判所に対し、裁判が継続されれば「大統領職に混乱が生じる」として評決を破棄するように求めました。
さらにトランプ氏側は、バイデン大統領が1日、政治的な背景から「不公平に起訴された」として有罪評決を受けた次男に恩赦を与えたことに触れ、検察側について「バイデン大統領が非難したように政治劇に従事してきた人物だ」と批判しました。
検察側は、これまでに量刑の言い渡しをトランプ氏の任期が終わる2029年まで延期するよう提案していて、裁判所は検察側に対し、9日までにトランプ氏側の訴えに回答するよう求めています。
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連邦裁判所は今年7月、別の裁判で大統領の「公務」には「免責特権が認められる」と判断。ニューヨーク州の裁判所は、この判断を受け、量刑の言い渡しを延期していました。