アイドルがファンに物乞い…Amazon「ほしい物リスト」公開に賛否。「生活感と欲が丸見えで興ざめ」の声も

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2024年12月05日 16:11  日刊SPA!

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※写真はイメージです(dennizn - stock.adobe.com)
元メロン記念日の大谷雅恵さんがInstagramでAmazonの「ほしい物リスト」を公開して物議を醸した。大谷さんは昨年、テレビに出演した際に自己破産&生活保護を受給していたことを告白して話題を呼んだ。
Amazonの「ほしい物リスト」は、自分が欲しい商品を登録しておくことで、それを見た他のユーザーがプレゼントできる仕組み。相手にこちらの住所や電話番号などの個人情報がバレないことから、利用しているアイドルやグラドルも多い。

とはいえ、大谷さんは大手ハロプロ(ハロー!プロジェクト)出身だけに、ショックを受けたファンもいたのだろう。

実際、推し活をしている人たちは、推しがAmazonの「ほしい物リスト」を公開することに対して、どのような気持ちでいるのか。今回は、アリ派とナシ派のそれぞれの本音を聞いてみた。

◆「じゅうぶんに推しを推せない償いの気持ちを“欲しリス”で解消」

「ぜんぜんアリ派」の大川憲昭さん(42歳・仮名)。彼には推しているグラビアアイドルがいて、Amazonの「ほしい物リスト」から「ちょくちょくプレゼントしています」と話す。

「僕は既婚者だし、子持ちなので、推しさんのイベントにはぜんぶ行けるわけではない。だから、“欲しリス”は重宝しています」

例えば、DVDの発売イベントがあれば、もちろんイベント券付きのDVDを購入するが、家族の都合でイベントには行けないことも多いようだ。

「だいたい日曜日とかなので、子どもの習い事や家族サービスに追われちゃって。家族には推し活をしていることは内緒です(笑)。イベント券を買っても行かないと意味がないので、友人にお礼を渡して代行を頼んだりしています。『大川の代わりに来ました!』って」

じゅうぶんに推しを推せない償いの気持ちを解消できるのが、Amazonの「ほしい物リスト」なのだという。

「僕が行けなくてごめんっていう意味で、勝手にその償いで貢いでるだけですが。でもイベントや撮影会に差し入れやプレゼントを持って行っても、他の人と被ったり、持って帰れなくて送料がかかったりとか、逆に負担をかけてしまったりするかもしれない。だから、欲しリスを設定してくれていると、彼女が『本当に欲しい物』が彼女の家に届くのでいちばん効率的なんです」

◆「男性はプレゼントのセンスがないので“欲しリス”はありがたい」

大川さんは、推しのグラドルがAmazonの「ほしい物リスト」を公開するまでは「けっこう間違ったプレゼントばかりしていたかも」と苦笑する。

「彼女が好きといってたブランドの服やコスメを勝手に僕好みで選んでいたんですが、欲しリスに載っているものと見比べたら、ズレている感じがしました。あとは、一人暮らしなのに、有名なケーキ屋だからと6個もケーキを差し入れしたり。男性は、というか僕は、あまりプレゼントのセンスがないので“欲しリス”はありがたい」

ただ、少しだけ心配なところもあるようだ。

「彼女は高価な商品を多く載せていて、ファンの中にはよく思わない人もいるんですよね。『こんな高い物を載せるなんて非常識だ!』『金銭感覚がおかしいんじゃないのか!』みたいな。といっても1万円前後なんですけどね。まぁ、そういう人もいるので、金額を考えて欲しいかなっていうのはありますね」

◆「要するに“物乞い”でしょう?」「見ているこちらが恥ずかしい」

一方、「ナシ派」の田中幸助さん(48歳・仮名)はこう主張する。

「あれって、要するに“物乞い”でしょう? みっともない、見ているこちらが恥ずかしいですよ!」

最近よくライブに行っていた地下アイドルの子がAmazonで「欲しいものリスト」を公開した瞬間に「ブロックしました」と話す。田中さんはそれどころか、ブロックしたアイドルの運営に「なぜ彼女に公開させたのか」と問い詰めたようだ……。

「運営からは、『地方であまりライブに来れないファンや、欲しい物が何かよくわからないファンからリストを公開して欲しいという要望が多い』との回答がありました。俺はね、だから地下アイドルを抜けれないんだよ!って喝を入れてやりました」

田中さんの持論としては、大手のアイドルグループはAmazonの「欲しいものリスト」なんて公開していないので、ファンが身近に感じすぎてしまうことで、絶対に“地上”には行けなくなる……とのこと。

「地方だからライブに来られないじゃなくて来させなきゃダメ。プレゼントを送っただけでファン面されたら我々のような現場に行ってるオタクの面目が丸潰れだよ」

◆「生活感や欲が丸見えのリストに興醒め」

さらに、ブロックしたアイドルの「欲しいものリスト」の内容にも疑問があったようだ。

「ペットの餌とかはまだいいけど、パックのご飯とかカップラーメンやエナジードリンク、あとは高い化粧品に高いパジャマなんて、生活感と欲が丸見えでしょう?

人に見られる仕事なのに、食事に気を使わず、高い化粧品やパジャマで見栄をはっている感じに興醒めですよ」

この意見はだいぶ独特に思えるが、田中さん曰く「同じ考えのオタクは多いです」という。

筆者・吉沢さりぃも現役(と言い張っている)グラドルだが、Amazonの「ほしい物リスト」を公開しており、よく思わない人もいるだろうが、個人的にはかなり助けられている。

昨年未婚のまま出産したが、子どものおむつやミルクなどの出費もバカにならない。筆者は大の酒好きでファンからケースで届けてもらえるので、スーパーで買わなくてもいいので本当にラク。1万円前後もする化粧品も常に欲しいものリストに出しているが、たまに送られてくると女性ホルモンが出る気がする。金額を自由に設定できるアマギフが届くと小躍りものである。

現実的に生きていくうえで、芸能人が欲しいものリストを公開してても良くないですか?

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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  • スパチャとか投げ銭とか、単なるデジタル物乞いだよな。インドの乞食は「自分に与えたことで天国に近づけるから乞食の自分の方が偉い」と思ってるらしい。
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