LINEアルバムで他人の写真が見える不具合、原因はプログラムの不備　影響は推定で約13.5万人に

　LINEヤフーは12月5日、LINEのアルバム機能で発生した、他人の写真がサムネイルで表示されてしまう不具合について、原因はプログラムの不備だったと明らかにした。影響を受けたユーザー数は推定で約13.5万人に上り、同社は「ユーザーの皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くおわび申し上げます」と謝罪している。対象者には追って連絡するという。

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　同不具合は11月28日午後11時頃に発生した。LINEで利用できる写真／動画の共有機能「アルバム」に、他人の写真がサムネイル表示されてしまうというものだった。

　LINEヤフーによると、28日午後3時35分に実施したシステムのアップデートに不具合の原因が含まれていた。詳しい経緯と対応は以下の通りだという。

2024年11月28日　午後3時35分：本不具合の原因が含まれたシステムのアップデートを順次開始

2024年11月28日　午後5時50分：当該システムアップデートの順次反映に伴い、トラフィックが一定規模を超えてしまい、本不具合が発生

2024年11月28日　午後10時9分：社内にて本不具合を検知

2024年11月28日　午後11時42分：新たな不具合が発生しないよう当該システムを修正

2024年11月29日　午前6時：上記の修正対応前に、本不具合が発生したユーザーに対して、端末内のキャッシュによりサムネイル画像が誤表示されないようにするためにシステムを修正し、順次反映を開始

2024年11月29日　午後4時58分：ユーザーの端末内のキャッシュを削除するAndroidの新しいバージョンをリリース

2024年11月30日 午前1時14分：前日の午前6時より行っていたシステムの修正が全ユーザーに反映され、本不具合が解消

2024年12月2日　午前8時：ユーザーの端末内のキャッシュを削除するiOSの新しいバージョンをリリース

　不具合が発生した具体的な理由については、アルバムに保存された画像を長期保存するために圧縮変換する過程で、処理が集中すると他人の画像データが混在した状態で変換処理が行われてしまうプログラムの不備によるものだという。該当するプログラムはアルバム機能でのみ使われており、他の機能では発生しないとしている。

　LINEヤフーは、不具合の対象となったユーザーの正確な数はログが残っておらず算出できないとしながらも、他人のアルバムのサムネイルに自分の写真が表示されてしまったユーザーは日本で約7万人、海外を含めると約13.5万人と推定している。

　また、自分のアルバムのサムネイルに他人の写真が表示された人は日本で約5.5万人、海外を含めると約11.4万人に上ると推定している。

　LINEヤフーは不具合に遭遇したユーザーに対し、専用の問い合わせ窓口を設けている。さらに「（他人の写真サムネイルが表示された）スクリーンショットを保存している場合は削除し、SNSなどへの投稿や拡散をお控えください」と協力を呼びかけている。また、LINEアプリを対策済みの最新バージョンにアップデートするように案内している。