近10年の阪神JFを振り返ると、1番人気が5勝、2番人気が1勝、3番人気が2勝だから、一見すると平穏に思える。ただ、3連単は21年、22年と2年連続で6桁配当。昨年も2万円超えの高配当だったので、決して一筋縄ではいくレースではない。そこで近10年のローテーション別の成績を検証し、馬券的中につなげたい。
何といっても最有力はアルテミスS組だ。【5-3-3-19】の勝率17%、複勝率37%。注目すべきはアルテミスSの着順別成績で、1着馬が【3-1-1-4】、2着馬が【2-1-1-3】と好成績の一方、3着以下だった馬は【0-1-1-12】と苦戦を強いられている。
続いてファンタジーS組。こちらは【2-0-2-31】の勝率6%、複勝率11%。勝ち馬は【2-0-1-5】と上々だが、2着以下だった馬は【0-0-1-26】だから手を出しづらい。また、他の重賞組=牡馬混合の重賞組は【1-1-4-17】の勝率4%、複勝率26%。前走3着以内の馬に限ると【1-1-4-12】だから積極的に買える。21年に8番人気のラブリイユアアイズが2着、22年に10番人気のドゥアイズが3着に食い込むなど、人気薄の好走も目立つ。
最後に重賞以外をステップに挑む馬の成績を見てみよう。【2-6-1-78】の勝率2%、複勝率10%。馬券に絡んだ9頭には前走1着、かつキャリア連対率100%という共通項があった。
以上から有力馬を探ると、アルテミスSで1&2着だったブラウンラチェット、ミストレスが中心。ファンタジーS覇者のダンツエランも押さえないといけない。また、牡馬相手の重賞で3着以内だったアルマヴェローチェ、コートアリシアン、ランフォーヴァウも上位争いに食い込んでくるか。前走が重賞以外の組にも軽視できない馬が多く、なかなか難解な一戦となりそうだ。