JR東日本は6日、国土交通大臣宛に運賃改定の申請を行ったと発表した。実施予定時期は2026年3月とされている。この中で、JR他社をまたがる際の運賃に関して、新たに「通算加算方式」を導入し、加算額を設定することも明らかにした。
同社は「通算加算方式」に関して、「JR他社にまたがってご利用される場合の運賃は、全区間の距離による運賃(基準額)と、JR東日本の乗車区間分の加算額を合計した額となります」と説明。基準額は「現行の当社・JR東海・JR西日本の幹線の運賃」、加算額は「改定後の当社運賃と基準額の差額(運賃改定に伴う当社の値上げ相当額)」としている。
一例として、大船〜国府津〜御殿場間の場合、同区間の営業キロは66.7km、現行の運賃は1,170円。大船〜国府津間は東海道線(JR東日本が運営)、国府津〜御殿場間は御殿場線(JR東海が運営)で、他社にまたがっての利用となるため、JR東日本が運賃改定を行う2026年3月以降、「全区間の営業キロに基づく基準額」に「JR東日本の営業キロに基づく加算額」を加えた額が運賃になるという。
JR東日本の区間である大船〜国府津間の営業キロは31.2km。現在、営業キロ31〜35kmの幹線運賃(きっぷ)は590円だが、JR東日本の運賃改定後は620円となり、30円値上げされる。この30円が「JR東日本の営業キロに基づく加算額」となり、大船〜国府津〜御殿場間の現行運賃1,170円に30円を加算した1,200円が改定後の運賃となる。(MN 鉄道ニュース編集部)