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俳優で歌手の中山美穂さん(54)が6日、都内の自宅の浴室で死亡しているのが見つかった。
警視庁渋谷署によると、中山さんが待ち合わせ場所に来なかったため事務所関係者が知人と自宅を訪問し、発見したという。デビュー前の中山さんを見いだしたのが、キングレコードで音楽ディレクターだった福住朗さん(75)。生前の中山さんが「彼が見つけてくれなければ私は歌手として存在してない」と公言した恩人だ。日刊スポーツの電話取材に、出会った当時や中山さんの人柄を振り返り、突然の死をいたんだ。
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彼女がデビューする1年くらい前に紹介をされました。周囲の反対を押し切りましたね。会った時に目力の強い人だと思った。歌を聞いたら声がとてもいい。そしてとっても表情がすばらしい。当時の「マーケット」が求めている人だと強く思った。「いいな。この人」。そういう感じで押し切ってデビューをさせちゃいました。うまくいきましたね。
若いころからスタッフにも細かい気遣いができる人でした。レコーディングの時にエンジニアや関係者たちと夕ご飯を食べるんです。たくさん人がいるのに、お茶の係は「中山美穂」と決まっていました。温度コントロールが抜群で、緑茶がうまい。「もう1杯ちょうだい」なんてね。
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そしてとにかく歌詞をよく読み込む人でした。行間を読んで「こういう気分だよね」と私に確認をするんです。当時は「おニャン子クラブ」が全盛の時代。「絶対に負けない」という覚悟の仕方がすごかった。この芸能界で生きていくと覚悟を決めていたんだと思う。
そして、ライブの時などに、なかなかできないスタッフがいると「こうやってね」などと教えていました。「ちゃんとやってね」とニコニコして教えているんですよ。嫌な表情を表に出すことは一切なかったですね。
最後に会ったのは今年4月末。広島県三原でライブを行った時で、すごく動き回っていて「よく頑張るね」と声をかけました。まったく病気の予兆などはなくて、逆に「体調は大丈夫?」と気遣われたくらいです。
訃報はテレビで知りました。あまりに突然でビックリして飛び上がるような感じ。ちょうど20歳違うんです。それはないよという話ですよね。本当にもったいない。まだいろんなことをやれると思うし、やり残したこともあったと思う。歌だけでなく、芝居を見てもすごくうまいと思う。残念です。
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