リーグ・アン第14節が6日に行われ、オセールとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦した。
2年ぶりにリーグ・アンに戻ってきたオセールは、ここまで6勝1分6敗の成績で勝ち点「19」を積み上げ、現在8位につけている。1部復帰後1年目としては上々のスタートを切っており、前節はトゥールーズに0−2と完敗を喫したものの、そこまでは今季初の3連勝を飾るなど波に乗っていた。
一方で、“絶対王者”としてリーグ・アン4連覇を掲げるPSGは、ここまで10勝3分と無敗を維持しており、勝ち点「33」を積み上げて首位に立っている。一時はモナコに首位の座を譲っていたものの、現在は2位のマルセイユに勝ち点差「7」をつけるなど盤石の戦いぶり。だが、チャンピオンズリーグ(CL)ではここまで1勝1分3敗と苦しい戦いを強いられており、公式戦全体で見ると現在2戦未勝利。3試合ぶりの白星を目指し、オセールの本拠地に乗り込む。
オセールに所属するオナイウ阿道はベンチスタートとなった一戦は、序盤からPSGが主導権を握って試合を進める。28分にはヌーノ・メンデスからのスルーパスでブラッドリー・バルコラが左サイドを突破。中央への折り返しをファビアン・ルイスが押し込んだものの、ここはバルコラがスルーパスを受けたポジションがオフサイドと判定され、得点は認められない。
続く33分には、内側へ絞ってファビアンからの縦パスを引き出したN・メンデスが、バルコラとのパス交換でペナルティエリア左のスペースへ侵入。自ら右足で狙ったものの、今度は飛び出してきたGKドノヴァン・レオンに阻まれる。結局、前半のうちにゴールネットが揺れることはなく、スコアレスでハーフタイムへ突入した。
後半へ入っても試合の様相は変わらず、PSGのペースで進んでいく。53分にはマルキーニョスからのパスを受けて、ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたファビアンがミドルシュートを放つも、ゴールの左へと外れる。直後の53分には、右サイドからカットインしたイ・ガンインが左足で狙うも、シュートはGKドノヴァンに弾き出される。さらに56分には、ドリブルでボックス右へ侵入したアクラフ・ハキミが右足を振り抜くが、ここもGKドノヴァンが立ちはだかる。
幾度となくゴールを脅かしながら、PSGは均衡を破ることができない。69分には途中出場したランダル・コロ・ムアニのボールキープから、左サイド大外で落としを受けたN・メンデスが中央へ繋ぎ、スペースへ走り込んだヴィティーニャが、切り返しから右足を振り抜く。カーブのかかった一撃はファーサイドへ向かったが、シュートは無常にもクロスバーを叩いた。
対するオセールはここまでチャンスらしいシーンをなかなか作れなかったものの、直後の69分にはビッグチャンスを迎える。GKドノヴァンのロングキックが敵陣右サイドへ向かうと、先に反応したのはウォーレン・ザイール・エメリだったが、ラシヌ・シナヨコがうまく体を入れてボールを奪う。右足で折り返すと、ニアサイドでフリーになったハメド・ジュニオール・トラオレが右足を振ったが、GKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれた。
最後までスコアは動かず、試合はタイムアップ。PSGは25本ものシュート、さらに11本の枠内シュートを放ちながらゴールネットを揺らすことはできず、リーグ・アンでの無敗は維持したものの、公式戦では3戦未勝利となった。一方のオセールはGKドノヴァンの好セーブもあって、首位に立つチームから勝ち点を奪うことに成功。オナイウは77分からピッチに立った。
次節、オセールは14日にRCランスをホームに迎える。一方で、PSGは10日にCL・リーグフェーズ第6節で川村拓夢所属のザルツブルクの本拠地に乗り込み、15日には次節のリーグ・アンでリヨンとホームで対戦する。
【スコア】
オセール 0−0 パリ・サンジェルマン
【得点者】
なし