介護される準備としてVIO脱毛したら「素直に面白い」!54歳人気漫画家が明かす加齢と推し活の日々

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2024年12月07日 16:20  女子SPA!

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女子SPA!

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人気漫画家の伊藤理佐さん、エロありギャグありの数々のヒット作を持ち、不条理ギャグ漫画家・吉田戦車さんと結婚して一児の母となった後もますます活躍中です。

そんな伊藤理佐さんへのインタビュー、加齢やお酒との付き合い方・膣トレについての前編に引き続き、今回の後編ではエッセイ漫画『おんなの窓 わたし現在3K編(加齢・介護・韓国)』(文藝春秋)で描かれた「3K」の現在の状況、そして『おいピータン!!』の実写ドラマ&映画化への率直な思いを聞かせてもらいました。

◆介護される準備第一歩として脱毛

――介護周辺の事情について、何か変化はありましたか?

「まず、大きなこととしては岩手に住んでいた夫の父が亡くなったことです。今、義母は一人暮らしですね。

私の父母は長野に住んでいて今も健在ですが、ついに運転免許を返納しました。ただ、普通に買い物なんかもできているし、私と妹ふたりで代わるがわる、ゆるやかな介護をしています」

――誰か他の人の手がないと無理な状態ではないのですね。

「車がなくなったので、二人で家に閉じこもりがちではありますが、口も達者だしまだまだ元気です。

それでも、じょじょに衰えていく二人を目の当たりにしていると、私も『準備していかなきゃな』と感じる部分はありますね」

――伊藤さん自身が介護される側としての準備?

「そうです。現状、その最たるものがVIO脱毛なんですよ。アンダーヘアーも白髪になると反応しなくなってしまうし、元気と財力があるうちにやっておこうと思って、せっせと通っています。私にとって、これが介護の準備の第一歩ですね」

◆脱毛したら改造人間みたいで素直に面白い

――介護のための脱毛は、最近よく聞きますよね。男性もやっておいた方がいいという声も多いです。

「私も夫に勧めているんですよ。お金なら私が出す! くらい強くプッシュしてるんです。

夫は『誰がやってくれるの? どんな風にやるの? わああああ……』って反応ですけど、やってみたい気持ちはあるようですね」

――実際に脱毛をしてみた感想は?

「毛がなくなるのは素直に面白いですね。改造人間みたい(笑)。

でも、もうこういったケアについても美容なんて付け焼刃ではダメなんですよ。とにかく自分が健康でないと、何をやったって追いつかなくなっていきますから」

◆娘と一緒に推し活で勢いづいた

――最後の「3K」は「韓国」ですね。漫画を読む限り、かなりの推し活をしていたようですが……。

「始まりはコロナ禍の年の12月。歌番組に出ていたBTSがきっかけです。その姿がテレビに映し出された瞬間に、娘と二人で飛び起きて……。年末にはドラマ『愛の不時着』にもハマって、『韓国! うおおおおおおおお!』ってなりました(笑)」

――なんでそんなにハマってしまったのでしょうか?

「娘と一緒にってところで勢いづいちゃって課金しやすくなったんだと思います(笑)。

ただ、今BTSは兵役中(編集部注:取材当時。現在はJINとJ―HOPEが兵役を終えた)なのでチケット争奪戦もグッズ販売もなく、推し活的にはわりと平和な日々を過ごしていますよ」

◆自分でもアホみたいなことしてるな〜

――ハマり始めてから3〜4年は経っているわけですもんね。

「でも、まだ韓国語を習ったりしているのでアツアツではあります。習い始めた理由は、BTSの兵役が終わった時に韓国語でおしゃべりしたいからなんですけど(笑)。

自分でもアホみたいなことしてるな〜とは思っていますよ。推しの誕生日に推し活仲間と飲み会をしたり。自分の人生でここまで沼ることなんてなかったから驚きです」

――とはいえ、推し活を通じて世界が広がることって楽しいし大事なことですよね。

「そうなんです。今となっては韓国語、すごく面白いって思ってるんですよ。こんなに近い国なのにわからないことが多かったり、それでも日本と同じように中国由来の言葉だってことも感慨深い。ハングル文字もカワイイなって思います。

ちなみに、娘は最近は宝塚に推し変しています(笑)」

◆実写化の話は軽く詐欺だと思っていた

――6月21日には、伊藤さんの著書である『おいピータン!!』を原作とした映画『おいハンサム!!』が公開されましたね。

「もう10年くらい前から山口雅俊監督から実写化の話をされていたのですが、軽く詐欺だと思っていたんですよ。

でも、私がちょうど『闇金ウシジマくん』のドラマにハマった時に、山口監督がドラマも映画もつくっていることを知って、ようやく自分への依頼も詐欺じゃないと気付いたという(笑)」

――実写化にあたり、タイトルや登場人物も原作漫画からかなり変わっていますが、そこに抵抗はなかったのでしょうか。

「私は漫画と実写は別物だと思っていたし、最初から『伊藤さんの漫画をいろいろと混ぜたい』と言われていたので、どうぞどうぞって感じでしたね。

キャスティングにも口は出さない。脚本にも何も言わない。タイトルもおまかせ。漫画の通りじゃない方がいいとも思っていました」

◆私が一番面白く感じられているんじゃ

――完全に別の作品というとらえ方なのですね。出来上がった実写版については、率直にどう思われましたか?

「自分が描いたものがいくつもミックスされた作品なので、私が一番面白く感じられているんじゃないですかね。

『ぐちゃぐちゃに混ぜて出された料理がこんなに美味いとは!』みたいな(笑)」

――ドラマは大好評で続編もつくられ、映画化まで……。

「結果的に、なかなかできない経験をさせてもらいました!」

◆面倒臭い男の代名詞としての『3C』とは?

――では最後に、最近の伊藤さんが「3K」以外に気になっていることがあれば教えてください。

「これも編集さんとの雑談の中で出てきた言葉なのですが、面倒臭い男の代名詞として使われる『3C』ってありますよね」

――「3高」ならぬ「3C」ですね。

「一般的に『カメラマン』『クリエイター』『カレーをスパイスからつくる男』で「3C」ですが、他に新しい「3C」の候補があれば募集したいです。読者の皆さんアイデアをください!」
<取材・文/もちづき千代子 写真/星亘>

【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama

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