ポップ・カルチャーの祭典『東京コミックコンベンション2024』(東京コミコン2024)2日目が7日、千葉・幕張メッセで行われ、メインステージに声優の津田健次郎が登場した。
【写真】女性だった!津田健次郎を絶賛した『ロード・オブ・ザ・リング』脚本家 シリーズ最新作のアニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日公開)で、主人公ヘラと敵対するウルフの吹替キャストを務めている津田は、この日、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の全脚本を手掛け、同作の製作とストーリーを担当するフィリッパ・ボウエン氏、神山健治監督、プロデューサーのジョセフ・チョウ氏らとともに登場した。
2004年の第3部『王の帰還』日本公開から20年の時を経て公開されるが、『ロード・オブ・ザ・リング』の最新作をアニメで表現することになった経緯について、フィリッパ・ボウエン氏は「2019年くらいに話をいただいて、アニメにはいろんな表現があるので、実は話が進まなかった」としながらも、スタッフの情熱もあり引き受けたそう。「その時、『ローハンの戦い』を描くのが、日本のストーリーによくある勇気・名誉・忠義・裏切り…というのに合うと思ったからです」と打ち明けた。
完成形の映像を見た津田は「アフレコの時に多少映像を見ているのですが、完成形を見たらすごいですね! 見た時は仕事終わりで疲れていたのですが、疲れが吹っ飛びましたね! 画面に釘付けで、良い作品に出演させていただいたなと思います。背景とか見るとびっくりする」と太鼓判。
役柄について問われると、「ネタバレにならないようにしないと…」と隣に座った神山監督に小声で確認する一幕があり、会場は爆笑。照れながら津田は「ただの悪役ではない、見た感じワイルドでたくましいのですが、結構弱さを含んだ欠落した男。登場人物の中で最も人間くさい」と伝えた。
するとフィリッパ・ボウエン氏から「ウルフは、(主人公の)ヘラのことを心から愛していたと思いますか?」と問われ、津田は「ちょっと答えるのが怖いな(笑) 僕の解釈ですよ!愛があったと思いますね」と回答。それにフィリッパ・ボウエン氏は頷いて親指を立てつつ、キャスト陣の演技について「吹き替え版の声優の方々は、津田さん含めすばらしい役者でした」と絶賛した。