<バスケットボールBリーグ1部(B1):横浜BC80−72宇都宮>◇7日◇第10節◇横浜BUNTAI
横浜BCが東地区2位の宇都宮相手に、鮮やかな逆転勝ちを見せ、連敗を2で止めた。
立役者の一人が、地元出身の27歳、須藤昂矢だ。第3クオーター(Q)まで無得点も、8点ビハインドで迎えた第4Qに覚醒した。残り7分20秒にこの日初得点の3点シュートを決めると、同1分47秒に再び3点シュートを決めて1点差。26秒後には逆転のジャンプショットを入れて、このQだけで11得点と大爆発した。
「1本目のスリーを決められてリズムに乗れた。個人的にもシュートの精度がなかなか上がってこなかったけど、ああいう場面で決めきることができて良かった」
大黒柱の河村勇輝が米国に渡り、今シーズンはチーム改革の真っ最中。11月前半には4連敗を喫するなど、なかなか波に乗れていない。再び2連敗したあとの今月3日。チームでミーティングを開き、「それぞれ責任感をもってやろう」(須藤)と確認し合ったという。
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「そこでの共通認識があったから気持ちを切らさずに戦えた。宇都宮という強豪相手に、我慢して最後にまくることができたのは良い経験になる」。須藤はうなずいた。
今季から就任したフィンランド人のラッシ・トゥオビ監督も喜びを隠さない。「ハーフタイムでディフェンスの強度を上げようという話をした。上位のチームに勝ちたいという選手たちの気持ちは、今までにないくらいの強さだった。グレートなチームに勝つことができてうれしい」と話した。
これで7勝10敗。激戦の中地区では6位に甘んじているが、この勝利をきっかけに上昇気流に乗りたい。
「明日は宇都宮も強度を上げてくる。それを上回れるようにみんなでしっかり準備したい」と須藤。8日の第2戦は今後の試金石となる。【沢田啓太郎】
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