フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、プロ転向3年目の羽生結弦さんが30歳の誕生日を迎えた7日、さいたまスーパーアリーナで単独アイスショーの全国ツアー「Echoes of Life」をスタートした。
観衆1万4000人が見守った本編終了後に、マイクを握った。
「エコーズ・オブ・ライフ初演でしたが、いかがでしたでしょうか? 本当に今、期待とかプレッシャーとか重責とか、僕ももちろんですけど、スタッフのメンバーみんなでいろんなことを感じながら、本当に本当に 時間もエネルギーもたくさん使って、このエコーズ・オブ・ライフというものを作り上げてきました。この公演が皆さんの中で、この物語が皆さんの中で、ちょっとでも生きる糧になったらいいなって思ってます」
その後も現地や配信で見届けたファンへの感謝を丁寧に述べながら「いやもう、本当に、胃の中が裏と表、反対になりそうなぐらい、グルンってなるぐらい緊張して緊張してたまらなかったですけど」と笑い「みんなで一生懸命、作ってきて、良かったなって。達成感を非常に感じております」と充実した表情で振り返った。
そして、待望の瞬間が訪れた。1994年(平6)12月7日に生を受け、この日30歳。感謝の後に「ということで、誕生日です、わーい!」。照れ隠しか、おどけてみせて、万雷の拍手を浴びた。続けて、お祝いしたくて、合唱したくて仕方なかったはずのファンへ「みんないくよ〜。せーの!」と促すと、タイミング的に「おめでとう」や「ハッピー…」と歌い出そうとした人が混在。「ちょっと待って待って待って待って(笑い)。確かに『ありがとう』の流れだったね。すいません。じゃあ、ハッピーバースデー歌ってください」と一体となった。
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「ディア・ゆづ〜」に「ありがとうございまーす! やったぜ」と喜び「うれしいですね。なかなかね、こんなに、最終的に何万人の方が見てくださったんですかね、これだけの方の中でお祝いされる人間って、なかなかいないと思うので、うれしいです。ありがとうございました!」と感謝した。
さらには「羽生結弦誕生祭2024」、トレンド入りしたハッシュタグにも自ら触れ、会場が1つになれる振り付けを指南。「レット・ミー・エンターテイン・ユー」で場内が融合し、最高の誕生日を、最愛のファンと分かち合った。
最後は地声の「ありがとうございました!」に加え、再びマイクを握って「生まれてきて良かった! スケートしてきて良かった! ありがとうございました」と締めくくった。
この公演は、羽生さん自ら制作総指揮を執る「Yuzuru Hanyu ICE STORY」シリーズの第3弾。「First Pulse」など多数の新曲から、代名詞の「バラード第1番」「SEIMEI」まで全15曲を舞った。来年2月まで3都市7公演で、独創的な物語をつづっていく。【木下淳】
※現地記者が修正を加えました。
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