これからのホリデーシーズンはお酒を飲む機会が増えるもの。おつまみというと、焼き鳥や枝豆、ナッツ類などを連想しますが、意外に相性がよいのがクッキー。塩味のクッキーや控えめな甘さのクッキーは、アルコールのお供にもおすすめです。
ていねいでわかりやすいレッスンが好評で、お菓子のレシピ本を数多く手がける、お菓子研究家・本間節子さんのクッキーのレシピ本『まいにち、感動クッキー』より、お酒と好相性なクッキーを3つご紹介します。チーズクッキーはつくり方も。お酒とのペアリングをぜひ楽しんでください。
◆意外と相性抜群。ラム酒×ココアとくるみのクッキー
おつまみの定番といえば、ナッツとチョコ。その2つを組み合わせているココアとくるみのクッキーは、もちろんお酒と好相性!
生地に細かく刻んだチョコとナッツを合わせ、サクサク食感が楽しめるクッキーですが、その味わいはビターなので、甘い香りのスパイシーなラム酒がよく合います。「甘い香りのお酒に甘いおつまみ?」と思うかもしれませんが、意外に相性がよいのです。
◆必然のペアリング。 ワイン(ロゼ、赤)×レーズンサンド
甘くて濃厚なバタークリームを、ふっくらリッチなクッキーではさんだレーズンサンド。ワインの原料であるぶどうを使っているので、当然、ワインとも相性が抜群です。
ワインのなかでもおすすめなのは、白ワインのように軽やかですっきりとしていながらも、赤ワインのようなベリー系の果実のうまみが感じられるロゼワイン。
赤ワインであれば、レーズンサンドはリッチな味わいなので、フルボディではなく、ミディアムやライトボディがおすすめです。もちろん、スパークリングワインとのペアリングも◎。
◆おつまみの定番。ビール、白ワイン×塩味チーズのクッキー
ここまで甘いクッキーを紹介してきましたが、やはり、“おつまみ“といえば、塩けの効いたクッキー。
パルミジャーノ・レッジャーノを贅沢に使った「塩味チーズのクッキー」は、濃厚なチーズのうま味を堪能できる塩味クッキー。粗挽き黒こしょうがぴりっと効き、ビールや白ワインがついついすすむ、おつまみの定番ともいえます。
ワインは甘くないタイプがぴったり。白ワインのキリッとした辛口が、ビールもシンプルなスッキリした味のものがよく合います。
◆「塩味チーズのクッキー」のつくり方
おつまみクッキーの定番ともいえる「塩味チーズクッキー」のつくり方をご紹介。型を使わずに、失敗なくつくれる手軽なクッキーです。
【材料〔6×2cm大・35枚分〕】
バター(食塩不使用)…50g
チーズ(パルミジャーノ・レッジャーノ/すりおろし)…30g
塩…ひとつまみ
A米粉…60g
Aアーモンドパウダー…40g
卵白…30g
粗びき黒こしょう…少々
【準備】
・バターは室温にもどし、やわらかくする。
・卵白は室温にもどす。
・天板にオーブンペーパーを敷く。
【つくり方】
1:ボウルにバターを入れ、ゴムべらでなめらかになるまで練る。チーズ、塩を加えてなじむまでしっかり練る
2:Aを合わせてふるい入れる。ゴムべらで切るようにして混ぜ、ポロポロのおから状にする。溶きほぐした卵白、黒こしょうを加えてよく練り混ぜる。
3:打ち粉(米粉・分量外)をした台に2をのせて長さ14cmの棒状にのばす。台にラップを広げて生地をのせ、ラップが6×14cm大になるように余裕をもたせて生地を包み、ラップの上からめん棒でラップの隅まで平らにのばす。
4:カードで形を整えて、冷蔵庫で1時間冷やす。
5:オーブンを150℃に予熱する。4の生地を厚さ3mmに切り、天板に間隔をあけて並べ、150℃のオーブンで20〜25分焼き、網の上に移して冷ます。
【本間節子】
お菓子研究家。日本茶インストラクター。少人数制のお菓子教室「atelier h(アトリエエイチ)」を主宰。季節感を大切にし、食材の味や風合いを生かしたお菓子が人気。毎日食べても体にやさしいお菓子を提案している。雑誌や書籍へのレシピ提供、イベントや講習会など幅広く活躍中。日本茶をはじめ、さまざまなお茶の愛好家でもある。11/5に新刊『まいにち、感動クッキー』を発売したばかり(インスタグラム:@hommatelier)
<料理/本間節子 撮影/山川修一 取材・文/平山祐子 スタイリング/阿部まゆこ>
【女子SPA!編集部】
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa