ポルシェ、GT3デビュー25周年記念の新型車「ポルシェ911 GT3」「ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ」

0

2024年12月08日 15:01  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
ポルシェジャパンが10月19日に発表した新型「ポルシェ911 GT3」と「ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ」、予約受注が始まった。日本全国のポルシェ正規販売店で注文を受け付ける。


911 GT3:2,814万円

911 GT3ツーリングパッケージ:2,814万円


「911 GT3」の初代モデルは1999年の発売。以降、レースの遺伝子と日常の使いやすさを提供してきた。今回、誕生25周年を記念して「911 GT3」をモデルチェンジ。リアウイングを備えたサーキット重視のスポーツカー「911 GT3」と、ツーリングパッケージを備えたモデル「911 GT3ツーリングパッケージ」のバージョンを発売する。ともにトランスミッションは7速PDK/6速MTでハンドルは右/左をそろえる。



新型「911 GT3」は、フロントとリアのデザインがシャープになり、フロントディフューザーの輪郭を変更。エアロダイナミクスは、スポイラーリップの形状変更とアンダーボディのフィンの改良によりエアフローを最適化しダウンフォースを増加している。



LEDマトリックスヘッドライトは再設計となり、911の全ライト機能を備えることでフロントエプロンへの追加ライトを不要とした。リアは、ディフューザー、エアインレット、リアリッドのデザインを変更。リアウイングには、角度のついた新サイドプレートを装備している。足回りは、ウェットグリップが向上した255/35 ZR 20(フロント)と315/30 ZR 21(リア)のスポーツタイヤを標準で装備。



両バージョンで選択できる装備パッケージに、ヴァイザッハパッケージを初設定。リアアクスルのアンチロールバー、カップリングロッド、シアパネル、ドアハンドルがCFRP製となり、インテリアドアパネルの最適化などにより軽量化を図っている。内装にはレザーとRace-Texを使い、ダッシュボード上面に反射防止のRace-Texを初採用した。


ダブルウィッシュボーンのフロントアクスルには、専用開発のティアドロップ型トレーリングアームを採用。高速走行時にホイールアーチのダウンフォースを増加しブレーキ冷却も改善した。ロアトレーリングアームのフロントボールジョイントは、フロントアクスルのより低い位置に設定。高速からのブレーキング時にフロントアクスルとリアアクスルのダウンフォースバランスを保ち、ピッチング(アンチダイブ)を低減する。



新型「911 GT3」では軽量設計も見逃せない要素。シルバーカラーの新型軽量アルミニウムホイールは、バネ下重量を先代モデルより1.5kg以上軽減している。搭載する40Ahのリチウムイオンバッテリーも約4kgの軽量化を図った。最も軽量な構成にすると、重量が1,420kgまで抑えられる。


パワートレインは、4.0リッター6気筒水平対向自然吸エンジン。シリンダーヘッドの改良とシャープなカムシャフトが、高回転域でダイナミックなパフォーマンスを発揮する。さらに、流量を最適化した各スロットルバルブとオイルクーラーを採用。最高出力は375kW(510PS)だ。ハイパワーながらも現在の排気ガス基準に合わせて設計されており、2つのパティキュレートフィルターと4つの触媒コンバーターを備えたエミッションコントロールシステムによって環境負荷を減らしている。



トランスミッションの最終減速比は、先代モデルから8%短縮した。PDK仕様車では3.4秒で100km/hまで加速し、最高速度は311km/h。マニュアルギアボックス仕様車では100km/hまで3.9秒、最高速度は313km/hだ。サーキット走行を行う人向けのオプションとして、可倒式バックレストとCFRP製シートシェルを備えた軽量スポーツバケットシートも用意する。



コックピットは現行の「911」をベースにしたもので、ロータリー式のイグニッションスイッチを採用するほか、中央にデジタルメーターパネルを装備。コントラストの効いた配色でレブカウンターとストップウォッチを瞬時に読み取れる。トラックスクリーンモードでは、レブカウンターの左右にあるデジタルディスプレイを縮小し、タイヤ、オイル、水、燃料に関する主要なデータを表示。シフトフラッシュによる最適なシフトタイム表示も可能。


ツーリングパッケージのみの仕様として、リアリッドグリルに「911 GT3 touring」ロゴを入れ、固定式リアウイングを廃止。ティアオフエッジを備えた伸長式リアスポイラー、有名なガーニーフラップ、アンダーボディに適応したフィンデザインがエアロダイナミクスバランスを保つ。



インテリアは上質なレザーを使い、クラシックでスポーティな印象だ。オプションではリアシートシステムをはじめて採用し、日常的に乗れるスポーツカーとしてのドライビングを楽しめる。


「911 GT3ツーリングパッケージ」には、ライトウェイトパッケージを用意。ルーフがエクステリアカラーと同色に塗装され、スタビライザー、カップリングロッド、リアアクスルのシアパネルがCFRP製となった。マグネシウム軽量鍛造ホイールと軽量ドアパネルも含んでいる。6速GTスポーツギアボックスとの組み合わせで911 S/Tの短縮ギアレバーを使用。ギアレバーの前には「Leichtbau」と刻まれたプレートも備える。



「911 GT3」では、サーキット走行用のクラブスポーツパッケージを追加料金なしで選択可能。ボルトで固定されたスチール製ロールケージ(リア)、ドライバー用の6点式シートベルト、手持ち式消火器を含んでいる。(リアクション)

    ニュース設定