Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン2で引き続き主人公ソン・ギフンを演じるのは、シーズン1でアジア人初となるエミー賞主演男優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞し、いまや世界を股にかけて活躍する俳優のイ・ジョンジェ。
再びこのイカれたゲームに舞い戻ることになったイ・ジョンジェは、シーズン2の撮影をふり返り「俳優人生の中で、最もキャラクターの感情に圧倒された撮影現場でした」と、これまでの出演作、そして本作のシーズン1と比べてもより感情がこみ上げる撮影になったことを明かした。
本作は、膨大な借金や深刻なトラブルにより人生を諦めかけた者たちが、“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を懸け、<誰もが知る子どもの遊び>になぞらえた「負けたら即死」のゲームに巻き込まれていくサバイバルスリラー。
勝敗の行方はもちろん、ゲームの裏に隠された謎に迫るサスペンス、争う者同士の思惑や動機が絡み合い生まれる濃密な人間ドラマに世界が熱狂した。
今回は、人生詰みかけだった気弱な男ギフンがゲームで優勝してから3年――残酷なゲームに終止符を打つため、ギフンは黒幕を明らかにしようと決意し、再びゲームに足を踏み入れることに…。
そんなシーズン2でのギフンを演じるにおいて「最も感情に圧倒された撮影」と語るイ・ジョンジェ。「シーズン1ですべてのゲームを経験しているギフンが、あの会場に戻って最初に目を開けた時、一体どんな気持ちになるだろうかとたくさん想像しました」とふり返る。
「震えているかもしれないし、生きて帰ってやるという熱い決意を持っているかもしれません。とにかく複雑な感情が渦巻いていたと思います。なぜなら、そこは次のゲームでは生き残れない多くの参加者がいる場所なので。前回ゲームに参加した時に生き残れなかった人たち、特にもう彼のそばにはいない仲間の顔をたくさん思い浮かべていたはずです」と、複雑に入り混じるギフンの心境を想像しつつ撮影に臨んだことを告白。
そして、「撮影現場に入ると、そんな想像していた感情すべてを身体で感じることができました」と言い、ポップな中にどこか不気味さを感じる本作ならではのセットに戻ったことで、ギフンとしての様々な感情が押し寄せてきたことを明かした。
映画『若い男』(94)で当時新人賞を総なめにし、『太陽はない』(99)では韓国で最も権威のある青龍映画賞の主演男優賞を史上最年少で受賞したほか、ドラマ「砂時計」「補佐官」、映画『新しき世界』『神と共に』など実力派俳優として韓国で功績を残し、映画『ハント』では初監督にも挑んだイ・ジョンジェ。
本作ではエミー賞の受賞に加え、これまで演じてきたキャラクターとのギャップが話題となり「イ・ジョンジェ」というワードの検索数が世界中で急上昇するなど、一躍時の人に。その後も「スター・ウォーズ:アコライト」に出演するなど、韓国国内にとどまらず世界中に名を広げ活躍している。
そんな数々の作品に出演してきたイ・ジョンジェが、どの作品よりも自身の演じるキャラクターの感情に圧倒されたと語る「イカゲーム」シーズン2。果たしてギフンはこの残酷なゲームの真相に辿り着くことができるのか…?
前回とは全く違う覚悟で臨むギフンの心情にも注目だ。
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1は独占配信中、シーズン2は12月26日(木)より世界独占配信。
(シネマカフェ編集部)