11月8日、台風襲来による8月最終週からの“延期開催”というイレギュラーなかたちで最終戦の舞台となっている三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、2024年スーパーGT第5戦『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝レースが行われる。ここではシーズン最後の戦いを前に熱を帯びるGT300クラスのタイトル争いに注目し、チャンピオンの権利を有する3台の戴冠条件を確認する。
ふたつのクラスが混走するスーパーGTにおいて、もうひとつのカテゴリーであるGT500クラスは、7日土曜日に行われた予選で選手権リーダーの36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)がポールポジションを奪い、予選ポイントの3点を追加したことで計4台によるタイトル争いが決着。日曜の決勝を待たず王者auが連覇を達成した。
一方、GT300クラスでは開幕戦のウイナーであるmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)、今季2勝を挙げてランキング首位に立っているLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)、そしてこの鈴鹿戦でシーズン4勝目を狙うVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の計3台がシリーズチャンピオンを争っている状況だ。