爪もお漏らしもヘッチャラ!犬猫も安心して使える防水“ふわとろビーズクッション” 開発秘話を担当者に聞いた

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2024年12月08日 17:50  まいどなニュース

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こちらが「雲にのるペットソファ」。写真はスクエア型のMサイズです(提供:MOGU)

いろいろな姿勢にフィットするビーズクッション。他にはない包み込まれるような感触が人気だが、一方で、ペットを飼っている人には実はハードルが高いアイテムでもある。

【写真】猫ちゃんもこの通り、気持ち良さそうにスヤァ

というのも、ビーズクッションのフワフワ感は犬や猫にとっても魅力的で、ペットのお気に入りになりやすい。愛するペットがくつろいでいる姿は癒しそのものなのだが、厄介なのは、爪による引っかき傷やおもらしなどの粗相。爪が引っかかれば中のビーズがこぼれだすし、おもらしをされるとカバーを洗ったところで本体のにおいは取れない。

ビーズクッションの本体は超微粒子のポリスチレンでできているため、基本的に洗えない…というよりも、濡らすととにかく乾きにくいのだ。

「ペットがいるからビーズクッションは買えない」

そう思っている人は少なくないはず。記者もそんな1人だったが、このほど、人もペットも安心して使えるというビーズクッションが発売された。それが、パウダービーズクッションのパイオニアブランド「MOGU(兵庫県三木市)」の「雲にのるペットソファ」。引っかき傷に強く、防水カバー仕様なのだそうだ。

早速購入し、その使い心地や耐久性を試してみた。

猫のフミフミでもほつれない!本体への汚れ移りもなし

「雲にのるペットソファ」は、スクエア型とラウンド型の2種。スクエア型はS・Mの2サイズ展開で、ラウンド型は1サイズのみ。猫3匹と暮らす記者は、スクエア型(Mサイズ)とラウンド型をそれぞれ1つずつ購入した。

使ってみてまず驚いたのが、ビーズクッションとしての性能の高さ。商品名の通り、まるで雲に乗っているかのようなふわとろ感触で体が包みこまれる。特に、スクエア型のMサイズは、横80cm×縦60cm×高さ20cmという大きさで、人間用のビーズクッションとしても十分なサイズ感。中型犬くらいまでなら、すっぽりと包まれそうだ。

では、気になる引っかき傷への強さはどうか?

記者の家には、気になるものをまず引っかいて安全を確認する慎重な猫がいる。他の猫たちは、体重5kg超えの子が1匹、16歳になる老猫が1匹。3匹が代わるがわるビーズクッションを使っていたので、静かに観察してみた。

体の大きな子と老猫はスクエア型がお気に入りのよう。ぐっすり眠りながら、フミフミでクッションに爪を立てている。慎重派の子は、小さめのラウンド型を気に入った。ラウンドに沿うように体を丸めて、同じくご機嫌にフミフミで爪を立てる。

猫たちのお気に入りになったビーズクッションは、そこから毎日爪を立てられ続けた。

…ところが、1週間経っても、目立つほつれ傷は見当たらない。このビーズソファはストレッチがすごく利いていて、肌触りも柔らかい。なのに、本当にほつれにくい。

では、防水の性能についてはどうか?猫たちの粗相はなかったが、一度カバーを洗濯機で洗ってみることにした。

カバーを外すと、内側が防水加工されているのがわかる。外側は撥水ではなく、吸水性のある生地。これなら、ペットが自分のおもらしで体を汚すことも、クッション本体に汚れ移りすることもなさそう。

丸洗い後、完全に乾くのは室内干しで1日ほどかかった。速乾性はないが、これなら頻繁に洗うのも苦にならない。

なめらかな使い心地と、傷に強く汚れが染み込まない生地。これを両立させた秘密はどこにあるのか。MOGUの商品開発担当者に話を伺った。

ようやく実現した「伸縮性×防水仕様」の生地

開発担当者によると、「雲にのるペットソファ」誕生のきっかけは、SNSに投稿されたペットの写真。「弊社のビーズソファでくつろぐペットの姿がよくSNSに投稿されていたんです。でも、生地が繊細だから、ペットの爪が当たっても大丈夫とは言い切れなかった。そこで、人もペットも安心して使えるビーズクッションを開発しようと考えました」

苦労したのは、やはり伸縮性と防水性を両立した生地探し。「縦、横、斜めに伸びる生地に防水のラミネート加工を施すのは、理論的にすごく大変。目の細かいラミネート加工のフィルムを使うことで、ようやくそれが実現しました」

さらに、カバーの表面には、MOGUのプレミアムソフト生地という網目の細かな生地を使用。ギュッと編み込まれた生地はしなやかで強く、ペットの爪が入り込みにくい。

また、「雲にのるペットソファ」は、ペットがあごを乗せやすい設計にもこだわっているそう。

「スクエア型は、ペットの自重で体が沈み込む設計なので、乗ると中央と周りに高低差ができて、あごを乗せやすくなります。一方のラウンド型は、体重の軽いペットでもあごを乗せられるように、最初から段差を作っています。私の家でも犬と猫を飼っていて、みんなクッションにあごを乗せて気持ちよさそうに寝るので、“あご乗せ”設計にはこだわりました!」

スクエア型はふわふわした感触が好きな子に、ラウンド型は関節が弱いペットや、フワフワしたものを怖がる子におすすめなのだとか。

実はMOGUは、あまり知られていないが他のブランドに先駆けてパウダービーズクッションを開発した会社。「雲にのるペットソファ」のふわとろの使い心地も、さすがパイオニア企業と唸るほどだ。

心地良いビーズクッションのネックだった傷や汚れへの耐性を両立したこの商品は、ペットだけでなく、もちろん人間にとってもとても使いやすい。記者の家では猫が譲ってくれないので、自分用にもう1個買い足そうと思う。

(まいどなニュース特約・鶴野 浩己)

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